( 香水工場の )
香る生活
神代植物公園#5
興味・探求心がある人はいつまでも若い
パフューマーさんを囲んだランチは静かに進んでいきました。
今まで触れませんでしたが、今回の会合にはバラ研究者の方も招待されていました。バラ園のバラツアーで、バラに関する濃厚な話を聞くことができました。
私は香水の世界に入って、まずは香水の原料(というか「香水の究極かつ永遠の目標」)として避けがたいバラを勉強するにあたり、その方の本でバラを勉強したので直接バラを前にお話を聞くのは贅沢な気分でした。
しかし、お話の中でもっとも感銘を受けたことはお話の内容より、バラに対する飽くなき執念・執着心のような凄さです。
バラ園に入る前シャクヤク園がありました。すばらしい花です。中国では牡丹(ボタン)とともに芍薬(シャクヤク)は国を象徴する花として人々に愛でられています。
シャクヤクは、一般に香りはほとんどないと考えられていますが、私たちが嗅ぎ回ったところ穏やかなフルーティな香りを放つ花を発見しやや感激しました。
彼はシャクヤクについても分類や香りについてひどく詳しいのですが、あまり関心がなさそうでした。
一通りバラ園内を見終わった後、多少の自由時間を設けられましたが、多くの人は炎天下の下の徘徊だったため疲れて、まずは木陰で一服ですが、彼は違っていました。
他に見たい花があるからと休憩なしにどこかへ消えます。
ランチ終了後、イベントはお開きになりましたが、彼は見たい花があるからと一人公園に戻っていきました。内心、「あの体力、あの執念はどこからくるのか!」と。
天才とは才能の前に「人並みはずれた執着心を示す」と言われますが、そんなことわざを彷彿させるパワーです。
話は飛びますが、尽きることのない興味・関心・探求心のある人は、俳優さんも、芸術家も、研究者も、一般にご高齢になってもいつまでも若々しい人が多いものです。
「心の状態とアンチエイジングの濃厚な関係」を感じていますが、このイベントでたまたまご一緒させていただいたバラ研究者の方のパワーを見て、今後のご活躍をますます確信しました。
(続く・・・)
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(2009-05-22)
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