Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


生命力の香り、赤ちゃんの匂い
香水ブログなのに「生命力の香り」とはやや大げさなタイトルを付けました。

香水やフレグランス関連からニオイものには何かと関心があるのですが、発酵食品の臭さも興味あるものの、生命力のニオイってのもカッコいいです。きょうは、そんなクールな香りがテーマです。


素敵な赤ちゃんの匂い


赤ちゃんの匂いが素敵なことは多くのお母さんが語るところです。赤ちゃんの匂いだけでなく、子供達や若い人たちの体臭は、個人差はありますが、健全な匂いを発している人が多いですよね。

逆に老齢になると男女問わず、カラダから発せられる香りも衰えるようです。匂いの種類も違ってきます。花も動物も同じですね。生命の衰えは香りの衰え。


体臭は健康のバロメーター


そんなわけで体臭は、血圧や体温同様、間違いなく健康のバロメーターになりうるインジケーターです。

体臭の強度と種類を数値化できる「体臭測定器」や「香り測定器」(odor meter)があればいいのですが、「香り測定器」の開発は技術的な目処が立ちませんので、今のところワンちゃんドクターの方が現実的です。

ガンや難病の早期発見に犬を利用しよという研究は世界中でポピュラーです。

麻薬探知犬や警察犬同様、ワンちゃんドクターが登場すれば、患者さんにとってほとんど負担のない検診ができる日がくるかもしれません。


香りを数値化できない現状


このように体臭は私たちのカラダのコンディションを語るすばらしい指標でありながら、数値化できないことで、当面医療現場で用いられることはありません。

しかし、個人的には注意していれば健康と体調のよい目安です。

香水やフレグランスをつける習慣がある人は、自然とその日・その時の自分の体臭を気にかけますので、その点は香水使用の隠れた利点の一つですね。


ゲゲゲの朝ドラ


ところで、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の話です。NHKの朝の連続ドラマはまずは見ないのですが、たまたまテレビでやっていることをを見て、なんとなく見てしまうこの頃です。

昭和のリアリティに共感します。瀕死の貸本漫画業界の構造にも複雑な思いで「あの人たちはどうなるのか」と見守っています。

そして、これからよい作品をつくっていくという水木さんのバイタリティに共感します。貧乏ぞろいのアーティストたちの行く末は・・・と期待大です。

しかも舞台は調布。深大寺や野川などもときおりでてきて、完全に武蔵野エリア。わき水がおいしいところです。そうかゲゲゲは調布でうまれたのか、とこれは余談です。


「この匂いだ」


昨日は赤ちゃんの話でした。出産後間もない赤ちゃんに顔を寄せて「この匂いだ」とつぶやく水木さん。

南洋の戦地で左腕を失い、治り始めたとき腕の切断された部分から赤ちゃんの匂いがしたそうです。「うん、この匂いだ」とうれしいそうに語るところが印象的です。

その場面はさらりと流れますが、すぐに実話・実際の体験談だと確信しました。空想では創作できない非連続的な発想なもんで。

細胞が再生する匂いなんでしょうか。

傷口は、衛生状態が劣悪だったと推測される南洋の戦地では腐敗との闘いで、その匂いは腐敗臭のはずですが、「赤ちゃんの匂い」がするなんて凄くいい話だと悦に浸っておりました。

船が難破し小さなボートで太平洋を漂流している人が朦朧とした意識の中でウミガメを見ると助かるという伝説がありますが、「赤ちゃんの匂い」は私にはそれと同じくらい神秘的で感動的です。

大人になっても、命を再生するパワーが体内に残されていて実際に赤ちゃんの匂いを大人になっても再現できるということでしょうか。

感動指数:★★★★


(2010-06-08)
search
月一メルマガ

TOP