( 香水工場の )
香る生活
「香水強すぎ!」は言いにくい
香水がきつい彼女
社会人になると香水をつける人が多くなります。
(むしろ女子高校生の方がつけているかな?)
そして、中にはどしてもつけすぎる人がオフィスに一人や二人出現します。
家族チェックならスムーズ
自宅を出る前に家族のチェックが入る場合はラッキーです。家族ならたいてい躊躇なく「香水きついよ」と気軽に言えます。
しかし、電車の中やエレベータの中の知らない第三者だと、若干、視線が気になることはあっても、言うこともなければ言われることもないのが平均的な光景と思います(世界共通だろうな)。
残香性の強い香水は、エレベータにさえ香りを残す
本当に残香性の高い香水だと、わずか数十秒乗っただけのエレベータの中にさえ香水の残り香がつきます。
それで、エレベータを下りた後「誰か、凄い香水の人乗ったんだね」なんて人様に話題を提供する事態にもなりかねません。
香りが残りやすい香水とそうでない香水の差は大きいので、香水によって残香性は千差万別。
そうでもない香水は大丈夫ですが、残りやすい香水は、ほんの一拭き、ほんの軽いスプレーでも周囲に影響を与えるほど匂いパワーを発揮します。
本人が気づいていないだけに・・・
多くの場合は、本人が意図して香水パワーを周囲に発散しているわけではありません。
たいては、本人が気づいていないケースがほとんど。悪意もない。
周囲を「私の香りで染め上げてみせるわ!」という野望もない。
それゆえ、さらに言いにくいです。
むかーし働いていた会社で、日常的に香水がきつい同僚の女性に対して、他のスタッフの相談などもあり、一言モノ申したことがあります。
本人が傷つかないよう言葉を選んで、それとなく言ったのですが・・・やや微妙でした。
人がつけている香水についてネガティブなことを言う行為は、人のプライバシーに踏み入ってその人を否定することかもしれません。
指摘された人は、自分のパーソナルテリトリーに踏み込まれた気分で、いい気持ちではありません。
香水害を直接指摘することは微妙な問題です。
香水が気になるが、まあ、自分が気にしなければ問題ないという程度も事態の先送りになりがちです。
でも我慢していると妙にストレスが溜まってくるという点が香水害の特徴ですよね。
香水害とタバコ煙害の比較
このへんは嫌煙家がタバコの煙に対する反応と似た心理状態です。
かなりの嫌煙家でもタバコを吸う人が「タバコいいですか?」とちょっと声をかけるだけで、本当は気なるのに、ある程度の比率の嫌煙家が「どうぞ」と言ってしまう心理はおもしろい現象です。
たんに「どうぞ」というだけでなく本当にタバコの臭いに対する嫌悪度が30%くらい軽減されるのではないかと私は見ています。
香水をつけた人も「香水強すぎますか?」と声をかけてくれればコミュニティの平和度はアップするでしょう。
しかし、香水はプライベートなこと。「私、鼻毛出てますか?」と似て「香水強すぎますか?」とはいえないもの。
香水文化全体のかさ上げで乗り切る香水害?
香水の付け方という指南は本や香水サイトなど、いたることろにあります。
こういうところで、「香水の付け方の項目」の一つとして、つけた後に「香水をつけた後に家族や恋人や親友などに香水の強さをチェックしてもらう」という項目を継ぎ足してもらうことが一番のように思います。
ある程度プライバシーを共有する人同士なら踏み込める微妙な問題ですので。
こうやって香水文化全体が上がり社会常識化すれば周囲を困らせる付け方の人はぐっと少なくなるでしょう。香水の未来は明るい!
(2011-06-02)
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