( 香水工場の )
香る生活
2013香水セミナー(渋谷)レビュー
(2013/04/21)
渋谷の駅近くのレンタルスペースで、香水作り体験セミナーを開催しました(4/10)(2013/04/21)
こういうリアルなイベントはなかなかいいですね。とくに通販をやっている当社のような会社は価値ある活動に思いました。
普段は、通販でお取り引きしているけど「顔が見えないお付き合い」のお客様に、販売側の担当者の顔をお見せするよい機会です。
・都心で駅に近いこと・・・やはり参加しやすいですよね
今回は糀屋箱機構さん「Creator’s District608」というレンタルスペースをお借りしたのですが、このビル、以前は公団だったそうで昭和レトロな雰囲気が濃厚なお部屋でした。
「香水制作体験」となると会場さんも、怪しんでお部屋を貸してくれないところが多いので、あまりチョイスはありません。
48名のご応募、24名当選、3名の事前キャンセル、6名の当日キャンセル、合計15名のご参加と若干すきま風が、と思いきやお部屋が予想より小さかったのでちょうどよい案配のこみ具合になりました。
・ベース香料に香料をブレンドしてイメージする香水を作るという実技
・使える香料は8種類(*1)
これをブレンドして香水を作ります。これだけです。誰でもいきなり作れてしまいますが、安定してよい香りを作れるかどうかは「訓練」と「経験」「センス」が必要です。
ついでにいえば「運」。世に残る名香には「運」でできたものも。
ブレンドすることがこのセミナーの一番の実技ポイントですが、一番価値がある部分は、おそらく、8種類の香料を一つずつスメリングして、印象をテキストとして書き出すというプロセスかもしれません。
はじめての人に、スメリングした香料の印象を尋ねると「いい香り」とか「よくない香り」など、非常に狭い表現力しかないものですが、今回のセミナーは驚くことに、みなさん、ツラツラと書き出しされていました。
香りの印象をコトバやテキストに落とす作業(*2)、これが初心者には非常に難しいのです。
書かれている内容も具体的なモノや記憶であり、とても初心者とは思えません。
(*1)パフューマーが実際に使用する香料は300とも500種類ともいわれていますが、市販されている香水の処方で利用される香料は数十種類程度が普通かと思います。特にヒット商品を狙うなら品質安定性を狙うためいかに香料の種類を絞り込めるかは、パフューマーの腕の見せ所です。配合する香料の種類は少なければ少ないほど産業的には「美しい処方」と言えるでしょう。
(*2)香りは感覚として記憶されますが、香りを記憶するためには言葉や文章の力が有効です。また、イメージする香りやできあがった香りを他人に説明する際、香りをコトバに変換する作業がありますので、香りをコトバで表現するスキルは、パフューマーの必須能力です。
(2013-04-21)
渋谷の駅近くのレンタルスペースで、香水作り体験セミナーを開催しました(4/10)(2013/04/21)
こういうリアルなイベントはなかなかいいですね。とくに通販をやっている当社のような会社は価値ある活動に思いました。
普段は、通販でお取り引きしているけど「顔が見えないお付き合い」のお客様に、販売側の担当者の顔をお見せするよい機会です。
「香水制作体験セミナー」の会場
・都心で駅に近いこと・・・やはり参加しやすいですよね
今回は糀屋箱機構さん「Creator’s District608」というレンタルスペースをお借りしたのですが、このビル、以前は公団だったそうで昭和レトロな雰囲気が濃厚なお部屋でした。
「香水制作体験」となると会場さんも、怪しんでお部屋を貸してくれないところが多いので、あまりチョイスはありません。
参加者数
48名のご応募、24名当選、3名の事前キャンセル、6名の当日キャンセル、合計15名のご参加と若干すきま風が、と思いきやお部屋が予想より小さかったのでちょうどよい案配のこみ具合になりました。
内容
・ベース香料に香料をブレンドしてイメージする香水を作るという実技
・使える香料は8種類(*1)
これをブレンドして香水を作ります。これだけです。誰でもいきなり作れてしまいますが、安定してよい香りを作れるかどうかは「訓練」と「経験」「センス」が必要です。
ついでにいえば「運」。世に残る名香には「運」でできたものも。
ブレンドすることがこのセミナーの一番の実技ポイントですが、一番価値がある部分は、おそらく、8種類の香料を一つずつスメリングして、印象をテキストとして書き出すというプロセスかもしれません。
はじめての人に、スメリングした香料の印象を尋ねると「いい香り」とか「よくない香り」など、非常に狭い表現力しかないものですが、今回のセミナーは驚くことに、みなさん、ツラツラと書き出しされていました。
香りの印象をコトバやテキストに落とす作業(*2)、これが初心者には非常に難しいのです。
書かれている内容も具体的なモノや記憶であり、とても初心者とは思えません。
(*1)パフューマーが実際に使用する香料は300とも500種類ともいわれていますが、市販されている香水の処方で利用される香料は数十種類程度が普通かと思います。特にヒット商品を狙うなら品質安定性を狙うためいかに香料の種類を絞り込めるかは、パフューマーの腕の見せ所です。配合する香料の種類は少なければ少ないほど産業的には「美しい処方」と言えるでしょう。
(*2)香りは感覚として記憶されますが、香りを記憶するためには言葉や文章の力が有効です。また、イメージする香りやできあがった香りを他人に説明する際、香りをコトバに変換する作業がありますので、香りをコトバで表現するスキルは、パフューマーの必須能力です。
(2013-04-21)
< 茶摘みの季節、緑茶がうまい || 新作「サイレンス」ラベル案 >
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