( 香水工場の )
香る生活
法事で再開する人々
法事は、遠くなった身内や旧知の人々が再開する機会 (2018/05/27)
(山道の両脇を彩るタニウツギの花)
法事のため岩手県西和賀郡というところに行ってきました。
新幹線で北上まで行き、北上線というローカル線に乗り換えます。途中から山間部に入りますが、そのへんから線路脇に咲いていた花が、上の写真、タニウツギです。
葉っぱがサクラの葉にも見えて、最初はサクラかなと見間違えました。
この時期、山は、新緑まっさかりで、そんな新緑の中に鮮やかな彩りが大変印象的です。
ただ、タニウツギの枝は、遺骨を集める箸として使われることや、山火事をイメージさせるとして、現地の一部の人々からは縁起が悪い花として忌避されているとも聞きました。
きれいな花も、事情はいろいろです。
私は、それほど信心深くなく、法事などに参加すると、モヤモヤが心中拡がることがあります。
焼香は、なぜ抹香(粉末状の香木) を指でつまんだ後、額の高さまで上げるのか、なぜ2度・3度やるのか・・・キリがないですね。
儀式は、それなりの由来あって生まれても、そのうち形骸化して動作や形だけが残るというプロセスは、世界的にどの宗教も同じでしょうから、意味不明でも、郷に入れば郷に従う方式でやっています。
今回の法事は、ご住職がお経をあげ、さらに二人の僧侶がお経の加わる形でしたが、三人のお経のハーモニーが、グレゴリオ聖歌のように荘厳で、神妙に聞き込んでいました。
(意味はもちろんわかりません)
さらに参加者にお経小冊子(全漢字にフリガナ付き) が配布され、いっしょにお経を読むという参加型のお経もあり、なかなか新鮮です。
読み違いだらけでも、大きめの声を出して参加すると達成感があります。
信仰心が薄い私にとって、法事の宗教的な意味や価値は、あまりないのです。
しかし、親族や旧知の関係者が集まる機会が、ますます薄れいく現代において、再会のための機会と感じるようになりました。
まったく環境が違う者同士が集まっても、共通のテーマもなく、何かが進展するわけではありません。
しかし、会いに行かなければ、次回会える機会は葬式になるかもという状況は、ちょっとむなしい気もします。
話題さえ途切れがちな旧知や親戚との再開でしたが、日常の雑念や世俗の喧噪がリセットされるかのような時間でした。
死者の霊魂も、それを喜んでいるのかもしれません。
(2018-05-27)
(山道の両脇を彩るタニウツギの花)
法事のため岩手へ
法事のため岩手県西和賀郡というところに行ってきました。
新幹線で北上まで行き、北上線というローカル線に乗り換えます。途中から山間部に入りますが、そのへんから線路脇に咲いていた花が、上の写真、タニウツギです。
葉っぱがサクラの葉にも見えて、最初はサクラかなと見間違えました。
この時期、山は、新緑まっさかりで、そんな新緑の中に鮮やかな彩りが大変印象的です。
ただ、タニウツギの枝は、遺骨を集める箸として使われることや、山火事をイメージさせるとして、現地の一部の人々からは縁起が悪い花として忌避されているとも聞きました。
きれいな花も、事情はいろいろです。
法事の疑問
私は、それほど信心深くなく、法事などに参加すると、モヤモヤが心中拡がることがあります。
焼香は、なぜ抹香(粉末状の香木) を指でつまんだ後、額の高さまで上げるのか、なぜ2度・3度やるのか・・・キリがないですね。
儀式は、それなりの由来あって生まれても、そのうち形骸化して動作や形だけが残るというプロセスは、世界的にどの宗教も同じでしょうから、意味不明でも、郷に入れば郷に従う方式でやっています。
今回の法事は、ご住職がお経をあげ、さらに二人の僧侶がお経の加わる形でしたが、三人のお経のハーモニーが、グレゴリオ聖歌のように荘厳で、神妙に聞き込んでいました。
(意味はもちろんわかりません)
さらに参加者にお経小冊子(全漢字にフリガナ付き) が配布され、いっしょにお経を読むという参加型のお経もあり、なかなか新鮮です。
読み違いだらけでも、大きめの声を出して参加すると達成感があります。
たまに行く法事の意味
信仰心が薄い私にとって、法事の宗教的な意味や価値は、あまりないのです。
しかし、親族や旧知の関係者が集まる機会が、ますます薄れいく現代において、再会のための機会と感じるようになりました。
まったく環境が違う者同士が集まっても、共通のテーマもなく、何かが進展するわけではありません。
しかし、会いに行かなければ、次回会える機会は葬式になるかもという状況は、ちょっとむなしい気もします。
話題さえ途切れがちな旧知や親戚との再開でしたが、日常の雑念や世俗の喧噪がリセットされるかのような時間でした。
死者の霊魂も、それを喜んでいるのかもしれません。
(2018-05-27)
< 可憐なイチゴの花 || ベジタリアン・菜食主義な人々 >
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