香る生活

在庫切れになりました。再開見通しは不透明 (2018/09/27)


( 「白檀」1mLミニボトル )

白檀は、人気の香り

白檀は、お扇子や仏壇のイメージがあって、古くさい香りに感じる方も多いのですが、一方で、たまらなく好き派も多いですね。

年齢で言えば、20代はあまり多くないかもしれませんが、30代から上は、白檀のよさがわかる方が多いようです。

男女比ですが、一般にはメンズ香水として男性に好まれる傾向があるとされますが、当社の販売では、男女比の差は感じません。

男性・女性ともにハマっている人が多くおられます。

当社の年間売上では、ここ5年ほど、「白檀・金木犀・沈丁花」がトップ３の御三家。

御三家の間で順位が前後することもありますが、この３アイテムは、安定してトップの座を守っています。

世間の白檀香水

世の中には、白檀精油を香水の隠し味に使っている香水は、実は多数あります。

白檀精油は、ラストノートで穏やかな暖かみを残す香りですが、他の香りをマイルドにさせる働きもありそうです。

しかし、白檀そのものをテーマにした香水は、それほど多くなく、また白檀をテーマとしながらも、白檀の香りが、あまり感じられない香水も多いようです。

その点、当社の「白檀」は、ある程度、白檀の香りですので、みなさまの支持をいただいているのではないかと分析しております。

そして、長く長く販売していくつもりでした。

(昨年までは)

しかし、こちらの製品にも一連の原料問題の陰が・・・

調達できない原料が発生しており、継続が危ぶまれます。数日前に在庫切れになった「白檀1mLミニボトル」は追加生産ができない状態です。

世界の香水の動き

実は原料の調達問題は、当社だけでなく、世界的な問題。

多くの香水ブランドさんや、トイレタリー、コスメ、医薬品といった分野で、香料調達が困難で、成分の一部を、他の似た香り成分で置き換える作業が進んでいます。

医薬品は、香りの製品でないので、比較的進めやすいでしょう。多少香りが変わっても問題にはなりにくいでしょうから。

香りを重視している(または、ウリにしている)トイレタリーやコスメ、そして、香りそのものが商品価値である香水・フレグランスは、これがなかなか苦しい作業です。

ヨーロッパのパフューマーは、今大忙し(らしい)。

パフューマーのみなさん、処方の組み直しでお疲れ気味な人が多いそうです。

4mLキューブ、25mLフルボトルは販売継続

というわけで、ミニボトルの在庫切れに伴い、ミニボトルは、一時的に販売休止に追い込まれました。

しかし、4mLキューブ、25mLフルボトルは、まだそれ相応の在庫が残っていますので、ご安心下さい。

現在の売れ行きなら、あと数ヶ月間は販売できると予測しています。

それまでに原料の調達ができればいいのですが。

問題が長引く場合は、いったん「白檀」の販売は休止し、ヨーロッパのパフューマーさん同様、処方の組み直しを行い、リニューアルするしかないとも考えています。

(すでにこの事態を想定して、処方の組み直しそのものは検討中)


(2018-09-27)