( 香水工場の )
香る生活
ローズジェル誕生話とホールセール
ローズジェルのホールセールの準備中(今年も開催します! そして、今年が最後)。以前投稿した"ローズジェル誕生話" を修正して再投稿 (2018/10/30)
(ローズジェル・・・本物のローズの香りとサラサラ感)
「ローズジェル」は、2007年に販売が開始された。当社初のスキンケアでした。
当社は、香水メーカーなので、スキンケアは分野違いですが、香水だけだと先細りという危機感がありました。
というのは日本の化粧品市場は、半分以上が「スキンケア」。
続いて「メイクアップ」「ヘアケア」とシェアを分けています。
一方、香水と言えば、化粧品全体のわずか 3% とも 2% とも(なんて、極端な少なさ!)
化粧品をやっていると食品市場がいかに巨大市場かよくわかります。
原料や容器の発注ロットは、食品の場合、化粧品業界の軽く千倍・万倍の世界。
さらに「健康食品」だと、とっても利益率が高く、こちらも "黄金の島" に見えてしまうんですね。
だから、化粧品会社さんは、ある程度成功すると、今度は食品に参入したがる傾向があるわけです。
香水専業の当社は、食品などとてもできない分野ですが、化粧品内での黄金の島であるスキンケアに関心があるわけです。
それでスキンケアに参入したわけですが、結果は?・・・ご想像通り、世の中、簡単ではありません。
スキンケア市場は、無名ブランドが簡単に入れるような分野ではありませんでした。
2005年頃から日本では「ローズブーム」が起きていました。
化粧品だけでなくサプリメントや食品、スイーツにまでバラの花びらやローズオイル、ローズ水を入れ込んだ商品が百花繚乱。
バラ商品専門店やバラ園、バラをテーマにした施設なども次々にオープンしていた時代です。
ローズ専門店が朝のNHKニュースで取り上げられる盛況ぶりで、"バラ、来ているな~"という時代。
「花の女王とも言われるバラが最近人気だ。香水や化粧品はもちろん、花びら入りのお菓子まで、続々登場」(朝日新聞 2005年11月07日)
"食べるローズ" や "飲むローズ" も流行っていたんですよ。
銀座の高級バーのマダムたちがこれを飲むと成績が上がるとか、まことしやかにささやかれていた。
当社のローズジェルがリリースされたとき、ニッポンのローズブームはすでに下降気味。
百花繚乱状態だったローズ製品は、ロウソクの灯が一つ消え、また一つ消えるように舞台を降りていきました。
ある大手ブランドさんのブルガリアンローズのスキンケアクリームは 2万円の高価な商品だった(中身がわかっているだけに、私たちは、ほう、強気の価格設定と声を出したもの、それを言えば、世界の大ブランドさんも同じですけど)。
しかし、売れたのか売れなかったのか、誰も話題にしないくらいひっそりと終わっていた。
ローズと言えば、確かにゴージャスなイメージだけは輝いています。
しかし、本物の香りの製品は驚くほど少ない。
合成された香りを「ローズの香り」と誤解している人は当時も今も多い。
当社のローズジェルは、純粋なブルガリアンローズの香りだが、この香りを愛する方は、むしろ少数派。
そんなわけでヒットはしなかったけど、個性が強かったことで、なんとか生き延びれたのではと今では思う。
今年も年末恒例のホールセールを開催します。
この機会に本物のローズ・スキンケアを楽しんでいただきたい。
そして、このホールセール、今年が最後の開催となります。
長い間、武蔵野ワークスのローズジェルを愛して下さったお客様に、重ねて御礼申し上げます!
(2018-10-30)
(ローズジェル・・・本物のローズの香りとサラサラ感)
ローズジェルのリリースは2007年
「ローズジェル」は、2007年に販売が開始された。当社初のスキンケアでした。
香水専業なのに、なぜスキンケア?
当社は、香水メーカーなので、スキンケアは分野違いですが、香水だけだと先細りという危機感がありました。
というのは日本の化粧品市場は、半分以上が「スキンケア」。
続いて「メイクアップ」「ヘアケア」とシェアを分けています。
一方、香水と言えば、化粧品全体のわずか 3% とも 2% とも(なんて、極端な少なさ!)
隣の芝生は青く見えた
化粧品をやっていると食品市場がいかに巨大市場かよくわかります。
原料や容器の発注ロットは、食品の場合、化粧品業界の軽く千倍・万倍の世界。
さらに「健康食品」だと、とっても利益率が高く、こちらも "黄金の島" に見えてしまうんですね。
だから、化粧品会社さんは、ある程度成功すると、今度は食品に参入したがる傾向があるわけです。
香水専業の当社は、食品などとてもできない分野ですが、化粧品内での黄金の島であるスキンケアに関心があるわけです。
現実は厳しかった
それでスキンケアに参入したわけですが、結果は?・・・ご想像通り、世の中、簡単ではありません。
スキンケア市場は、無名ブランドが簡単に入れるような分野ではありませんでした。
ローズブームだった10年前の日本
2005年頃から日本では「ローズブーム」が起きていました。
化粧品だけでなくサプリメントや食品、スイーツにまでバラの花びらやローズオイル、ローズ水を入れ込んだ商品が百花繚乱。
バラ商品専門店やバラ園、バラをテーマにした施設なども次々にオープンしていた時代です。
ローズ専門店が朝のNHKニュースで取り上げられる盛況ぶりで、"バラ、来ているな~"という時代。
「花の女王とも言われるバラが最近人気だ。香水や化粧品はもちろん、花びら入りのお菓子まで、続々登場」(朝日新聞 2005年11月07日)
"食べるローズ" や "飲むローズ" も流行っていたんですよ。
銀座の高級バーのマダムたちがこれを飲むと成績が上がるとか、まことしやかにささやかれていた。
消えていった世間のローズ製品
当社のローズジェルがリリースされたとき、ニッポンのローズブームはすでに下降気味。
百花繚乱状態だったローズ製品は、ロウソクの灯が一つ消え、また一つ消えるように舞台を降りていきました。
ある大手ブランドさんのブルガリアンローズのスキンケアクリームは 2万円の高価な商品だった(中身がわかっているだけに、私たちは、ほう、強気の価格設定と声を出したもの、それを言えば、世界の大ブランドさんも同じですけど)。
しかし、売れたのか売れなかったのか、誰も話題にしないくらいひっそりと終わっていた。
本物のローズオイルを愛する人は少ない
ローズと言えば、確かにゴージャスなイメージだけは輝いています。
しかし、本物の香りの製品は驚くほど少ない。
合成された香りを「ローズの香り」と誤解している人は当時も今も多い。
当社のローズジェルは、純粋なブルガリアンローズの香りだが、この香りを愛する方は、むしろ少数派。
そんなわけでヒットはしなかったけど、個性が強かったことで、なんとか生き延びれたのではと今では思う。
年末恒例のホールセール
今年も年末恒例のホールセールを開催します。
この機会に本物のローズ・スキンケアを楽しんでいただきたい。
そして、このホールセール、今年が最後の開催となります。
長い間、武蔵野ワークスのローズジェルを愛して下さったお客様に、重ねて御礼申し上げます!
(2018-10-30)
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