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( 香水工場の )

香る生活


ロールオン・タイプの香水試作
10年前に試したロールオン・ボトルの再トライアル (2019/07/06)

ロールオン
( ロールオンは、肌に直接塗り込むタイプ )


ロールオンとは?


「Roll on」・・もちろん英語。「転がりながら」くらいの意味ですが、この記事では、香水ボトルの一つのタイプのこと。

英語では「Roll on Perfume」(ロールオン・パフューム)。

あるいは「Rollerball Perfume」(ローラーボール・パフューム)とも呼ばれます。

ローラーボールの方が、構造をよく現した表現ですね。

ボールペンと同じく、先っちょに、クルクルまわるステンレスの金属球が埋め込まれており、お肌に当てて動かすと、中身の香水が皮膚の上に乗っていく仕組みです。

構造も仕組みもボールペンと同じでしょ?金属球のサイズがだいぶん違いますけどね。


香水の新しいボトルの形になるか?


「香水 = スプレー」が、世界の常識でしたし、現在もそうです。

世界の香水の大ブランドさんたちも、現状、香水はスプレータイプをメインにしています。

しかし、スプレーは噴霧という課程で、中身が飛び散るという欠点がある。

たとえば、仕事中など制約のある空間・時間帯にて、さらりと香水を付け足したいときなど、このロールタイプは便利なんですよね。

しかも、スプレー部分がないので、容器の小型化にもなる( = 持ち運びにもグッド!)。


10年前に検討


当社製品には、ロールオン・タイプ香水はありませんが、実は10年くらい前に検討したことがあります。

メリットは上に書いたとおり、しかし、デメリットもありました。

当時テストした容器では、液漏れが気になるところでした。

もう一つのリスクは、肌に直接ボールが触れる点。

その何が悪い?と聞かれそうですが、ズバリ言います、汚染です。

人の皮膚には無数の常在菌、たとえば、表皮ブドウ球菌が暮らしていることは、ご存じの通り。

通常、常在菌は悪さするような菌ではありません。

それどころか、外部からの悪玉菌の侵入を阻止する、この上なきありがたい菌様なんですが、人との共存関係が壊れて、独自に無限増殖をはじめるとやっかい、腐敗や発酵を招きます。


リスクもあると判断


だから、香水に限らず化粧品は、直接皮膚に触れずに塗布(とふ)することが理想なんです。

(とくに日本の化粧品会社は、この点にこだわるところが多い気がする。海外の会社さんは、比較的大らかな印象)

スプレーって、一方通行で戻らないから、この観点からすると化粧品や薬品の理想的な塗布方法なんです。

一方、ロールオンは、人に皮膚に直接触れて、表面のものを巻き上げて、それを容器内に送り込むリスクがある。

だから、可能性としては腐敗や目詰まりのリスクがあると判断しました。

実際、そういう事例もあるとのことで、当時はロールオンの導入を断念しました。


再検討


あれから10年、ロールオンは依然として、主流の香水容器ではありませんが、実績もだいぶん積み上がってきています。

また、この間の絶え間ない改良も加えられてきたことでしょう。

取引先の商社さんによると、そこで扱われているフランス製のロールオンでは、液漏れも、腐敗も、目詰まりも、ほぼ聞かないとのこと。

もしかして、香水容器として、今後普及がありうるのでは、と考えるようになったこの頃、サンプルを1本取り寄せ、社内テスト中です。

さらに数百本仕入れ、お客様にも参加いただくテストを計画しています。

本日、300本のロールオン・ボトルを発注しました。

納品され次第、まずは20本程度、製品を試作します。

モニターとして参加いただけるお客様を募集したいと考えています。


今後のプラン


8月 → ロールオン・モニターの募集(8月のメルマガにて)
8月 → モニター用試作品の製造
8月 → モニター製品の送付



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(2019-07-06)
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