( 香水工場の )
香る生活
耳のニオイと香水の関係
耳のニオイって嫌われますね、しかし、ここはその人の体臭が出やすいところ (2019/07/07)
( カナダが誇るイタズラ番組「Just For Laughs Gags」から。世界中の人が嫌いな耳のニオイ )
体臭とその人の生命力との間には、相関関係があると思う。
科学的にはどういうニオイが、健康状態や生命力の指標になるかといったデータは、現状ありませんが、統計データが集まれば、やがて「体臭健康診断」という分野もでてきておかしくない。
ワンちゃんは、精密検査でも発見できない初期ガンをニオイで検知できます。
(「ワンちゃんガン検診」は一部の病院で臨床試験中)
あのヘレン・ケラーは、体臭でその人のバイタリティや性格を見抜いたと言われています。
この話は昔書きました、ちょっとですけどね → 体臭でわかる人の生命力
女優・篠原涼子さんが出演したバラエティ番組『TOKIOカケル』(6月26日放送)で、彼女は「匂いフェチ」で「匂いがとにかく好きなんです」と。
私は、この番組を見たわけでなく、ニュースとして出ていた記事を興味深く読みました → TOKIOメンバーの首筋に顔を寄せてうっとり
おもしろいですね。
TOKIOメンバーの耳の後ろを嗅いで、
「生まれたての赤ちゃんの匂い」
「スナックに来た香水をつけてるいい匂いの人」
「すっごく男っぽい匂い! 野獣!」
半分演出としても、残り半分は本音かな、と感じましたね。
だいたい、他人の耳のニオイを嗅ぐなど、気持ち悪くて腰が引けますが、その人の体臭を感じられる部分として、科学的にはアリかなと思う。
耳には、皮脂腺や耳垢腺(じこうせん)が集中します。
耳垢腺とは、脇の下などに多い、大汗腺(アポクリン腺)の一種。
で、脂肪やタンパク質を多く含んでおり、独特の "味と香り" を発します。
全身をおおう普通の汗腺は、おもに水分蒸発が目的の "排水溝" ですから、味も香りもない汗しか出ませんが、アポクリン腺は、汗腺内の細胞が破けて、中身が飛び出してくるわけですから、濃厚です。
これが、さらに皮膚で暮らしている常在菌のエサになったり、酸化されたりして、得もいえぬ香りへと変化し、その人の体臭の一部を形成します。
いろいろ言われます。
・ロウソクのような、酸化した脂のような
・発酵が進んだチーズのような
よいニオイという人は、皆無のようですが、実はよいニオイなのかもしれません。
香水に必須の成分と言われるムスク、シカの仲間のジャコウジカという動物から採取される動物性香料です。
(ただし、現在はワシントン条約による禁止成分であり、香水の原料としてのムスクは、すべて化学合成されている)
ムスクは、ジャコウジカのおへそ近くから採取されますが、これはアポクリン腺から分泌された脂分が固まったモノ。
人で言えば、脇の下や耳で蓄積された "脂の固まり" のようなもの。
とっても微妙なモノが、人類史上最高の香水成分になりうる事実に、香水の奥深さが感じられます。
(2019-07-07)
( カナダが誇るイタズラ番組「Just For Laughs Gags」から。世界中の人が嫌いな耳のニオイ )
体臭が語る性格や健康
体臭とその人の生命力との間には、相関関係があると思う。
科学的にはどういうニオイが、健康状態や生命力の指標になるかといったデータは、現状ありませんが、統計データが集まれば、やがて「体臭健康診断」という分野もでてきておかしくない。
ワンちゃんは、精密検査でも発見できない初期ガンをニオイで検知できます。
(「ワンちゃんガン検診」は一部の病院で臨床試験中)
あのヘレン・ケラーは、体臭でその人のバイタリティや性格を見抜いたと言われています。
この話は昔書きました、ちょっとですけどね → 体臭でわかる人の生命力
篠原涼子さん、匂いフェチな話
女優・篠原涼子さんが出演したバラエティ番組『TOKIOカケル』(6月26日放送)で、彼女は「匂いフェチ」で「匂いがとにかく好きなんです」と。
私は、この番組を見たわけでなく、ニュースとして出ていた記事を興味深く読みました → TOKIOメンバーの首筋に顔を寄せてうっとり
おもしろいですね。
TOKIOメンバーの耳の後ろを嗅いで、
「生まれたての赤ちゃんの匂い」
「スナックに来た香水をつけてるいい匂いの人」
「すっごく男っぽい匂い! 野獣!」
半分演出としても、残り半分は本音かな、と感じましたね。
だいたい、他人の耳のニオイを嗅ぐなど、気持ち悪くて腰が引けますが、その人の体臭を感じられる部分として、科学的にはアリかなと思う。
耳のニオイの正体
耳には、皮脂腺や耳垢腺(じこうせん)が集中します。
耳垢腺とは、脇の下などに多い、大汗腺(アポクリン腺)の一種。
で、脂肪やタンパク質を多く含んでおり、独特の "味と香り" を発します。
全身をおおう普通の汗腺は、おもに水分蒸発が目的の "排水溝" ですから、味も香りもない汗しか出ませんが、アポクリン腺は、汗腺内の細胞が破けて、中身が飛び出してくるわけですから、濃厚です。
これが、さらに皮膚で暮らしている常在菌のエサになったり、酸化されたりして、得もいえぬ香りへと変化し、その人の体臭の一部を形成します。
耳のニオイは?
いろいろ言われます。
・ロウソクのような、酸化した脂のような
・発酵が進んだチーズのような
よいニオイという人は、皆無のようですが、実はよいニオイなのかもしれません。
最高の香水成分ムスク
香水に必須の成分と言われるムスク、シカの仲間のジャコウジカという動物から採取される動物性香料です。
(ただし、現在はワシントン条約による禁止成分であり、香水の原料としてのムスクは、すべて化学合成されている)
ムスクは、ジャコウジカのおへそ近くから採取されますが、これはアポクリン腺から分泌された脂分が固まったモノ。
人で言えば、脇の下や耳で蓄積された "脂の固まり" のようなもの。
とっても微妙なモノが、人類史上最高の香水成分になりうる事実に、香水の奥深さが感じられます。
(2019-07-07)
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