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( 香水工場の )

香る生活


コロナで、お家フレグランスが人気
こういう展開は予想していなかった (2020/05/15)

お家フレグランス
( お家でリラックスできるフレグランスが人気 )


感染者急増のショック


日本でコロナ・パンデミックが深刻さを増したのは、3月20日の連休あたりから。

連休中にサクラが満開となり、行楽地は大賑わい、私たちの気持ちは緩んで、直後から感染者は急増した。

「コロナは終わった」という雰囲気が日本中の空を覆っていただけに、ショッキングな展開だった。


コロナで下降に向かうも


2月下旬からコロナの影響で人々の外出が減り、香水を使うマインドも減衰し、当社のビジネスも下落に向かった。

香水は、お出かけ時のファッションとしての使用が一番多い、だから、当然のこと。

しかし、4月上旬 Twitter でバズリをいただき、ビジネスは突然ぶり返した。

いくら今流行の SNS バズといえども長く続かないと予想していたが、4月になっても例年より高めに推移した。


フレグランス業界が全体的に好況


「これはバズリだけでないかも?」と思い始めた頃、WWDジャパンに、こんな記事が →

テレワーク拡大でホームフレグランス需要伸びる」(2020/05/10)


外出自粛生活への不安などからくるストレス和らげたりする目的で、香り製品を購入する人が増え、ホームフレグランスの売れ行きが伸びている


その例として、日本の大手香水商社というか、香水の流通大手さんの事例がピックアップされている。

オンライン販売のみの集計ながら、2~4月前後の売上げは、前年同期比で、

・ブルーベル・ジャパン → 50%増
・川辺 → 120%増
・フィッツコーポレーション → 10%増

なんとも景気が良い話ながら、思い当たるものがある。


お家フレグランス


香水全体が伸びるというより、ルームフレグランスのようなホーム関連の製品や香りが人気。

たしかにテレワークとの関係濃厚。

香水業界では「香水はファッション」という考え方が強い。

着飾ることは、おしゃれ同様、他人あってのアクション。

しかし、お家フレグランスのユーザーは、着飾ることでなく、自分が癒やされために、香りを求めているようだ。

当社は、4月にTwitterでバズリをいただいたが、実は、その起因となったお客様のツイートは、こうだった。


こんな時だからこそ。
友人に勧められた日本生まれの香水。


収束が見えないコロナ自粛の中で「こんな時だから」に多くの人が共感したのだと思う。

ファッションとしての香水でなく、当社の香水が、癒やしてくれる香りと評価していただいたと解釈している。


あのときもそうだった


不安なとき、気持ちが暗いとき、香りは、心地よく安心感を与えてくれる。

(赤ちゃんがお母さんの香りで安心するように)

東日本大震災のときも売上は、あまり落ちなかった。

被災地やその周辺の地域のお客様からの注文もそうだった。

流通が遮断される中、まず第一に優先されるべき生活物資の輸送を、香水ごときが圧迫させはいけない、販売は、なるべく控えようと考えていた。

しかし、後日、被災した人が避難所で香りに癒やされたという話は、何度か伝え聞いた。

香水やフレグランスが、被災地支援に直接的な役割を果たすことはないが、メンタルな部分で、役立つこともあるようだ。

今回のコロナでも、無意識に香りを求めている人が多いということなんだろう。

それが当社だけでなく、大手のフレグランス商社さんたちの数字になっているのではないか。


商魂


余談だが・・今日、私は通勤時、駅からの道、雑貨ショップで、山積みされたマスクの横に大量のアロマ関連商品が並べられている光景を目撃した。

さすが早い!


(2020-05-14)
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