( 香水工場の )
香る生活
滝上のハッカ蒸留と思い出話
北海道新聞さんのニュースから・・(2021/10/28)
( マスクの下も爽やかな香り 滝上でハッカ蒸留 2021/09/27 北海道新聞 )
コロナパンデミックでマスクが欠かせない日が続いています。
冬、マスクは寒さ対策にもなりますが、他シーズンはムダに苦しいし、マスク内のニオイも気になるものです。
ニオイ対策としてマスクデューという商品を開発したのは昨年。
プレゼントや商品として販売してきました。
プレゼントは好評でしたし、販売用は完売し、現在は在庫切れです。
(パンデミック収束を期待しマスクデュー増産は未定)
マスクデューは、オレンジ&ラベンダー精油によるニオイ対策グッズでしたが、実はハッカ精油も候補でした。
(というより、ハッカ精油の方が本命かな。ただハッカによるこの種の製品はすでに他社さんから多くリリースされていたので、当社はオレンジ&ラベンダーにしました)
ハッカは、ペパーミントの一種で、ほぼ似た香り。
主要成分のメントールのスースーした爽快感がたまりません。
さらに殺菌効果があり、口腔衛生製品(歯磨きやマウスウォッシュなど)には鉄板原料です。
実際、コロナパンデミック以降、ハッカ精油は品薄状態が続いていると聞いています。
ハッカ精油は、精油の中では珍しく国内生産される数少ない精油の一つです。
今日は北海道新聞からハッカ蒸留の記事をご紹介します。
プラス、私のハッカ取材の思い出話でお付き合いください。
現在の我々からすれば、意外なことですが、昭和10年代、世界のメントールの80%は日本産だったそうです。
メントールは、食品・化粧品・医薬品など世界的に広範囲な需要があります。
その世界の需要の8割を、かつて北海道・北見市の「北見薄荷工場」が担っていたことをご存じですか?
現在、メントールは合成品が主流で、北見薄荷工場はすでに閉鎖されていますが、昭和30年くらいまで稼働し、天然のハッカ精油やハッカ脳(メントール結晶体)が、この北見市から世界へと出荷されていました。
メントールは香水の原料にもなりますので、興味があり、数年前、北見のハッカ関連会社さんなどに取材をかねて見学に行きました。
話せば長くなるので、一番印象深かったことを挙げると、北見の街中に、東京で言えば歌舞伎町のような歓楽街があったことです。
ハッカ産業が盛んだった頃、全国から単身労働者が集まり、そこに歓楽街を出現させたのではないか、と空想しました。
この地でのハッカ産業の経済力、繁栄と栄華がいかほどのものか、逆に体感した瞬間です。
「夏草や~ つわものどもが夢の跡」の一句が脳裏をかすめました。
現在、ハッカ生産の主力エリアは、北見市より北西100キロほどにある滝上町(たきのうえちょう)です。
滝上町では、ハッカ精油以外に、青シソ葉を蒸留して精製されるシソ精油が生産されています。
シソ精油は、世界広しといえども、おそらく、他に生産地はないのではないかと思います、珍しいです。
これを取材させて欲しいと取材企画書を、農業組合さんかどこかに送ったことがありますが、なんとなくそのまま頓挫しています。
おそらくこの同じ蒸留所と思われますが、ここでハッカ精油の生産も行われているようです。
こちらも可能なら拝見したいところだが、香料会社さんとの契約の縛りがありそうで、見学は厳しかろうと思ってきたところの今回のニュース。
「あれ? ハッカ蒸留の観光ツアー?」
公開されているんですね。
観光ツアーが行われるくらいなら、おそらく動画撮影して、Youtubeなどに上げる人もでてくるだろうと検索すると、ありました。
(ハッカ蒸留 - 観光ツアーがあるなんて知りませんでした、いつからはじまったのかな・・)
(シソの葉蒸留)
(2021-10-29)
( マスクの下も爽やかな香り 滝上でハッカ蒸留 2021/09/27 北海道新聞 )
マスクのニオイ対策
コロナパンデミックでマスクが欠かせない日が続いています。
冬、マスクは寒さ対策にもなりますが、他シーズンはムダに苦しいし、マスク内のニオイも気になるものです。
ニオイ対策としてマスクデューという商品を開発したのは昨年。
プレゼントや商品として販売してきました。
プレゼントは好評でしたし、販売用は完売し、現在は在庫切れです。
(パンデミック収束を期待しマスクデュー増産は未定)
お口関連製品にハッカ精油はぴったり
マスクデューは、オレンジ&ラベンダー精油によるニオイ対策グッズでしたが、実はハッカ精油も候補でした。
(というより、ハッカ精油の方が本命かな。ただハッカによるこの種の製品はすでに他社さんから多くリリースされていたので、当社はオレンジ&ラベンダーにしました)
ハッカは、ペパーミントの一種で、ほぼ似た香り。
主要成分のメントールのスースーした爽快感がたまりません。
さらに殺菌効果があり、口腔衛生製品(歯磨きやマウスウォッシュなど)には鉄板原料です。
実際、コロナパンデミック以降、ハッカ精油は品薄状態が続いていると聞いています。
ハッカ精油は、精油の中では珍しく国内生産される数少ない精油の一つです。
今日は北海道新聞からハッカ蒸留の記事をご紹介します。
プラス、私のハッカ取材の思い出話でお付き合いください。
北見のハッカ
現在の我々からすれば、意外なことですが、昭和10年代、世界のメントールの80%は日本産だったそうです。
メントールは、食品・化粧品・医薬品など世界的に広範囲な需要があります。
その世界の需要の8割を、かつて北海道・北見市の「北見薄荷工場」が担っていたことをご存じですか?
現在、メントールは合成品が主流で、北見薄荷工場はすでに閉鎖されていますが、昭和30年くらいまで稼働し、天然のハッカ精油やハッカ脳(メントール結晶体)が、この北見市から世界へと出荷されていました。
メントールは香水の原料にもなりますので、興味があり、数年前、北見のハッカ関連会社さんなどに取材をかねて見学に行きました。
話せば長くなるので、一番印象深かったことを挙げると、北見の街中に、東京で言えば歌舞伎町のような歓楽街があったことです。
ハッカ産業が盛んだった頃、全国から単身労働者が集まり、そこに歓楽街を出現させたのではないか、と空想しました。
この地でのハッカ産業の経済力、繁栄と栄華がいかほどのものか、逆に体感した瞬間です。
「夏草や~ つわものどもが夢の跡」の一句が脳裏をかすめました。
滝上のハッカ
現在、ハッカ生産の主力エリアは、北見市より北西100キロほどにある滝上町(たきのうえちょう)です。
滝上町では、ハッカ精油以外に、青シソ葉を蒸留して精製されるシソ精油が生産されています。
シソ精油は、世界広しといえども、おそらく、他に生産地はないのではないかと思います、珍しいです。
これを取材させて欲しいと取材企画書を、農業組合さんかどこかに送ったことがありますが、なんとなくそのまま頓挫しています。
おそらくこの同じ蒸留所と思われますが、ここでハッカ精油の生産も行われているようです。
こちらも可能なら拝見したいところだが、香料会社さんとの契約の縛りがありそうで、見学は厳しかろうと思ってきたところの今回のニュース。
「あれ? ハッカ蒸留の観光ツアー?」
公開されているんですね。
観光ツアーが行われるくらいなら、おそらく動画撮影して、Youtubeなどに上げる人もでてくるだろうと検索すると、ありました。
(ハッカ蒸留 - 観光ツアーがあるなんて知りませんでした、いつからはじまったのかな・・)
(シソの葉蒸留)
(2021-10-29)
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