( 香水工場の )
香る生活
調香師になって香水ビジネスを起業しよう
新興の香りベンチャーは毎年生まれている (2022/06/10)
( ニッチフレグランスのスタートアップ = 起業は世界中で増加中 )
「香りビジネスをはじめます、話を聞かせて欲しい」や「パフューマーになりお客様オリジナル香水制作サービスを提供したい」といった内容のお問い合わせがこのところ続けて数件きた。
(そういう香りビジネスの起業ブームなのか? SNSとかで話題になってるのかな?)
・・と思ったりする。
こういう問い合わせはときどき思い出したかのように増えることがある、原因はわからない。
「なぜ当社に問い合わせ?」という疑問もあるが、興味深く拝見する。
海外の人々と比較して、我ら日本人は保守的でチャレンジしない人が多いと言われる。
それを思うと、こういう問合せの人々はチャレンジ精神旺盛で頼もしい存在。
当社ではマスコミさんの取材や未知の方からのミーティング依頼は一律にお断りしている。
そのため、残念ながらこういう案件でお会いしたことはなく、具体的にどんなプランなのか詳細はわからないが、心中成功を祈っている。
若い人の中には、将来の職業としてパフューマーになりたいという方はたまにおられる。
パフューマーになるにはパフューマーの学校があるので国内か海外のどこかの学校に通うことが一般的な方法だと思う。
国内の学校については、検索すればいっぱいでるのでここでは取り上げない。
海外情報についてはこのブログで以前取り上げた → 「調香師 (パフューマー) になる方法、海外雑誌から」が簡潔な情報としてまとまっている。
私は国内でパフューマー養成コースを設けている学校さん数校に取材に行ったことがある。
第一線で活躍された経験豊かなパフューマーさんなどを講師として迎え、充実したカリキュラムが組まれているな~と感じた。
しかし、そもそも企業によるパフューマーの募集枠がほぼない、嘆かわしいことである。
このへんの事情は「調香師になりたい(リアルな方法)」に書いた。
今読み返してみると2016年、もう6年も前の記事である。
当時、香水業界の関係者にパフューマー求人募集に関して聞いて回ったが、ほぼなかった。
6年も経過すれば社会も変化するが、パフューマーの募集枠のなさは今も変化していないだろう。
だから就職先としてのパフューマーは今でも厳しいと思う。
求人募集がないのならパフューマーになりたい方はシンプルに自分で起業するしかない、と思えてくる。
会社組織にするか個人事業でスタートするか、形態はいろいろあるが、それしかないと思う。
現在でこそ欧米ブランドの香水は、全世界を前提とした商品開発とディストリビューション体制を構築しているが、香水は元来、家族経営のレストラン同様どんな都市にも何件もあったものである。
それが1900年代中頃までのヨーロッパの平均的な香水ショップの姿だった。
各ショップのオリジナル香水や顧客の要望に応じて調香するオリジナル香水の制作サービスを提供していた。
しかし、シャネル5番以降、香水の生産と流通は一気に資本主義化が加速した。
そして、ヨーロッパの都市から小規模かつオリジナルな香水ショップは消えていった。
しかし、現在の第三国での量産、同一商品の世界展開という香水流通には早くも飽和感が漂っている。
そして、先進国ではオリジナルブランドや小規模ブランドへの回帰が起きている。
これがニッチ香水ブランドの勃興の背景であり、世界の香水市場のささやかな潮流となっている。
多数のニッチブランドには起業チャンスがあると感じる。
当社もそういうスキマでなんとか起業したニッチブランドの一つと自認しているが、当然、今後もまだまだ小さなニッチさんたちが入る余地は大きいのではないか。
日本でもここ数年、毎年のように新興のニッチ香水ブランドが生まれている。
私は当事者でも関係者でもなく、ここでブランド名を上げることは差し控えるが、現実に立ち上げられるという事実は大きい。
ラーメン屋さんの "のれん分け" のような制度があれば、香水ブランドも立ち上げやすいのだが・・と時々思う。
残念ながら日本の香水市場にはそれだけのマーケットがない。
パイが小さすぎて、そういう意志あるブランドさんはないように思う。
しかし、悪いことばかりではない。
起業支援や起業コンサル、フランチャイズを展開する事業者の中には危ない団体もある。
運悪くそういう人々と関わろうものなら、せっかく苦労して貯めた創業資金もムダに丸ごと失う事例は、起業全般によくある話である。
お客様コメント:
2022/06/10 (Fri) 21:26:23
パヒューマーになるには
・コメント:
香料会社に入ればよろしいのでは?ジボダン,IFF,シムライズ,ロベルテ,マン,いずれも日本法人あるし,TIC,TH,曽田小川塩野等国内法人もあるし.
・・arayebis
(国分) 王道なご意見
(2022-06-10)
( ニッチフレグランスのスタートアップ = 起業は世界中で増加中 )
最近、問い合わせが多い
「香りビジネスをはじめます、話を聞かせて欲しい」や「パフューマーになりお客様オリジナル香水制作サービスを提供したい」といった内容のお問い合わせがこのところ続けて数件きた。
(そういう香りビジネスの起業ブームなのか? SNSとかで話題になってるのかな?)
・・と思ったりする。
こういう問い合わせはときどき思い出したかのように増えることがある、原因はわからない。
「なぜ当社に問い合わせ?」という疑問もあるが、興味深く拝見する。
海外の人々と比較して、我ら日本人は保守的でチャレンジしない人が多いと言われる。
それを思うと、こういう問合せの人々はチャレンジ精神旺盛で頼もしい存在。
当社ではマスコミさんの取材や未知の方からのミーティング依頼は一律にお断りしている。
そのため、残念ながらこういう案件でお会いしたことはなく、具体的にどんなプランなのか詳細はわからないが、心中成功を祈っている。
パフューマーの学校
若い人の中には、将来の職業としてパフューマーになりたいという方はたまにおられる。
パフューマーになるにはパフューマーの学校があるので国内か海外のどこかの学校に通うことが一般的な方法だと思う。
国内の学校については、検索すればいっぱいでるのでここでは取り上げない。
海外情報についてはこのブログで以前取り上げた → 「調香師 (パフューマー) になる方法、海外雑誌から」が簡潔な情報としてまとまっている。
私は国内でパフューマー養成コースを設けている学校さん数校に取材に行ったことがある。
第一線で活躍された経験豊かなパフューマーさんなどを講師として迎え、充実したカリキュラムが組まれているな~と感じた。
パフューマーは狭き門
しかし、そもそも企業によるパフューマーの募集枠がほぼない、嘆かわしいことである。
このへんの事情は「調香師になりたい(リアルな方法)」に書いた。
今読み返してみると2016年、もう6年も前の記事である。
当時、香水業界の関係者にパフューマー求人募集に関して聞いて回ったが、ほぼなかった。
6年も経過すれば社会も変化するが、パフューマーの募集枠のなさは今も変化していないだろう。
だから就職先としてのパフューマーは今でも厳しいと思う。
自分で起業するしかない!
求人募集がないのならパフューマーになりたい方はシンプルに自分で起業するしかない、と思えてくる。
会社組織にするか個人事業でスタートするか、形態はいろいろあるが、それしかないと思う。
オリジナル香水の個人事業
現在でこそ欧米ブランドの香水は、全世界を前提とした商品開発とディストリビューション体制を構築しているが、香水は元来、家族経営のレストラン同様どんな都市にも何件もあったものである。
それが1900年代中頃までのヨーロッパの平均的な香水ショップの姿だった。
各ショップのオリジナル香水や顧客の要望に応じて調香するオリジナル香水の制作サービスを提供していた。
しかし、シャネル5番以降、香水の生産と流通は一気に資本主義化が加速した。
そして、ヨーロッパの都市から小規模かつオリジナルな香水ショップは消えていった。
しかし、現在の第三国での量産、同一商品の世界展開という香水流通には早くも飽和感が漂っている。
そして、先進国ではオリジナルブランドや小規模ブランドへの回帰が起きている。
ニッチ香水ブランドの勃興
これがニッチ香水ブランドの勃興の背景であり、世界の香水市場のささやかな潮流となっている。
多数のニッチブランドには起業チャンスがあると感じる。
当社もそういうスキマでなんとか起業したニッチブランドの一つと自認しているが、当然、今後もまだまだ小さなニッチさんたちが入る余地は大きいのではないか。
日本でもここ数年、毎年のように新興のニッチ香水ブランドが生まれている。
私は当事者でも関係者でもなく、ここでブランド名を上げることは差し控えるが、現実に立ち上げられるという事実は大きい。
香水起業に "のれん分け" のような制度はない
ラーメン屋さんの "のれん分け" のような制度があれば、香水ブランドも立ち上げやすいのだが・・と時々思う。
残念ながら日本の香水市場にはそれだけのマーケットがない。
パイが小さすぎて、そういう意志あるブランドさんはないように思う。
しかし、悪いことばかりではない。
起業支援や起業コンサル、フランチャイズを展開する事業者の中には危ない団体もある。
運悪くそういう人々と関わろうものなら、せっかく苦労して貯めた創業資金もムダに丸ごと失う事例は、起業全般によくある話である。
お客様コメント:
2022/06/10 (Fri) 21:26:23
パヒューマーになるには
・コメント:
香料会社に入ればよろしいのでは?ジボダン,IFF,シムライズ,ロベルテ,マン,いずれも日本法人あるし,TIC,TH,曽田小川塩野等国内法人もあるし.
・・arayebis
(国分) 王道なご意見
(2022-06-10)
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