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( 香水工場の )

香る生活


香り立つネムノキ(合歓の木)
香水らしいふしぎな香り (2022/06/24)

満開時のネムノキと香り( 満開時のネムノキ、意外な香り )


ネムノキの花、降臨


公園のネムノキが咲くと、ちょっと離れた場所からもピンクのチラチラした色彩は人の目をひき、遠くからでも「今年も咲いたか」と安堵させられる。

近寄って見上げると、ピンク色のフサフサが南洋的で優雅。


ネムノキの花の香りは一味違う


花の特徴はネットにいろいろ出ているのでここでは割愛しよう、おもしろいのはその香り。

ネムノキは「香りの花」としてそれなりに有名ではあるが、いかんせん、大樹となるため、花に鼻を寄せて香りを確かめるチャンスが少ない。

香りのウンヌンを書いている人が少ない理由は、そのためではないだろうか?

それでも、満開時の風がない日なら樹木の周囲は穏やかな甘い香りに包まれる。

これだけでも楽しい。

だが、私の場合、運がいいことに近所のネムノキは背丈ほどの枝にも多数の花を付ける。

そのため「花に鼻を寄せて」香りを確認できるのだ。

(天の恵み)


満開のころの香り・・香水のような香り


一言で言えば、「香水のような香り」である。

(え?・・)

唖然とする感覚で香りを確かめる。やっぱり、香水風なのだ。

おもしろい。

たとえば、ジャスミンやスズランの花の香りは、あまりにも美しくナチュラルで、毎回「これを香水で再現することはどこまでいっても不可能」と感じてしまう。

しかし、なんと、ネムノキの花の香りは、香水にような洗練された香りである。

ナチュラルなのにアーティフィシャルな香水のような印象も漂う、じつにふしぎな印象である。

(メロンのような暖かみのあるアクアやマリンノートさをボクは感じる。水系の香り自体が、通常アーティフィシャル成分)

Wikipedaによれば「桃のように甘い」香りと記載されていた。

たしかにほんのり甘みがあふれる部分が似ているが、ピーチのワイルドな野性味やフルーツ感とはかなり違う。

グリーン感があり、パウダリーなおしろい感がふわっと舞う、香水のような香り・・が私の印象だった。


しおれはじめた頃の香り・・フローラル・キューリ


しおれはじめたネムノキ( しおれはじめたネムノキ )

満開から一週間以上、花は大分散り、残った花もしおれはじめた頃。

ここに至っても香りは周囲を柔らかく満たすが、パウダリー感は弱り、グリーン感が増している印象。

当社スタッフもこの香りを通勤時に確認しているが、彼女によると「フローラル・キューリ」の香りと表現していた。

いや、香水用語に「フローラル・キューリ」というコトバはない。

彼女のとっさの造語である。

キューリのようなグリーン感があるけど、お花のようなフローラル感と楽しさもある、という意味だろう。

香りの雰囲気をよく表現していると関心した。

もしチャンスがあれば、読者のみなさんも香りを確かめて欲しい。

もしあなたも「フローラル・キューリ」に共感したら、ぜひTwitterなどで「フローラル・キューリ」とつぶやいて欲しい。

いつの日か、ネムノキの香り = フローラル・キューリ という認識が広まったら笑える。




(2022-06-24)
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