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( 香水工場の )

香る生活


ボンセント・ヘアオイルのレビュー
好評だが、ラベル文字が溶ける怪現象 (2022/06/22)

リモネン・パワー( リモネンのパワー:箔押し印字の一部が溶ける! )


ボンセント・ヘアオイル


ボンセント・ヘアオイルとは、5月キャンペーンのプレゼントとしてオリジナル開発されたヘアオイル。

商品の詳細は「ボンセント・ヘアオイル (オレンジ精油)」に書かせてもらった。

プレゼントを手に取ったお客様からの反応やコメントを見る限り好評である。

(よかった・・)

しかし、一点だけ後悔していることがある・・オレンジ精油を入れすぎたこと。


リモネン


オレンジ精油には、リモネンと呼ばれる成分が含まれている。

レモンの香りらしさの主成分、これは食べても飲んでも触っても問題ない。

それどころか、人の免疫力アップなどの薬効もあるとされ健康食品などにも利用される成分。

しかし、一方で、なんとプラスティックや油を溶かす作用がある。

しかもパワフル。

キッチンやシンク周りの洗浄剤として生レモンを使用する人がいるが、リモネンパワー凄さゆえ。洗剤にもリモネンを含む製品は多い。


ラベルの印字が溶ける!・・犯人はリモネン


リモネンのパワーは、意外性があるためテレビの科学番組などでもよく取り上げられる。

風船を割る実験などを見たことがないだろうか?

風船にレモンの絞り汁を数滴落とすと、バーンと破裂するやつ。

絞り汁のリモネンが風船を溶かした結果なのだが、わずか数滴で即座に作用する点が凄い。

死語だが「恐るべし!」と唸ってしまう。


香水容器は、耐リモネン資材を使うべし


香水にも柑橘類の精油は好んで配合されるので、当然香水業界の人間にとってリモネンパワーは常識である。

ガラス製の香水瓶は問題ないが、キャップなどが樹脂の場合、「耐リモネン性」の樹脂を使用することは基本である。

※専門的になるが、香水のキャップは、普通のプラでなく特別な耐リモネン性の樹脂を採用する。この素材ではデュポン社「サーリン」(Surlyn)がとくに有名


ラベル印字への影響を見落としていた


リモネンパワーは私にとっても常識であり、製品化の際、パッケージやキャップは気にしている。

ラベルは見落としていた。

オイル製品は、どんな容器に入れても多かれ少なかれ、オイルが容器に垂れたり滲んだりすることを、うっかり忘れていた。

今回のヘアオイルも使っているうちに、スプレーの口元や根元からオイルが滲んでラベルに触れるケースは多々ある。

するとオイルがラベルのインクを溶かすのだ。今回ラベルは、箔押し(黒メタリック)だったが、耐性がなかった。

この点を予測できなかったことは私の痛恨のミスである。

お詫びしたい。

使用後、スプレーの根元などオイルが垂れている部分をティッシュなどで拭いていただくようお願いいたします。






(2022-06-22)
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