( 香水工場の )
香る生活
バズった『ピーチ』の顛末
バズると小企業は機能不全となりやすい (2024/08/14)
( ピーチの香水を捜している方は案外多い )
今日は当社香水『ピーチ』のバズリについて。「バズる」とはインターネットである事柄が短期間かつ集中的に多くの人々の注目を集める現象。
インターネットでは誰もが発信者になれるので話題になった際のネット内でのうねりは巨大になる。
先月の7月、当社ピーチが複数のインフルエンサーさんによって取り上げられた。「ピーチ香水ランキング」のようなツイートだったようです(私自身は確認していない)。
広告費を投下してバズリを意図的に仕掛ける企業さんもあるが、当社は金銭がからむマーケティングはほぼやらないので今回は完全に偶然の産物。
7月10日、朝出勤すると「やけに『ピーチ』売れてるな~」という不穏な気配からはじまり「何が起きてるんだ?」と怪しんでいる間に、あれよあれよと、ピーチ4mLが在庫切れに陥った。
ピーチ4mLがなくなると今度はピーチ25mLが売れはじめ、こちらも翌日に在庫切れ・・こういう状態をマスコミは「嬉しい悲鳴」と報道しがちだが中小企業の場合そうでもないんです。
ピーチ4mLは入荷予定がたまたま数日後だったので「販売再開 7月16日」とアナウンスした。
アナウンスすることで入荷を待ってくれる人もいるし、バズリは熱しやすく冷めやすいので、再入荷までの数日が冷却期間となり購入意欲を失う人も多いだろうとそのときは軽く考えていた。
数日後ピーチ400本が入荷し販売を開始したらこれまた翌日午前中までに完売した。
読者のみなさんは入荷本数が「たった400本なの?」と驚くでしょう。
香水といえども工業製品、生産数量の桁が違うのでは?と思われても仕方ないが、当社のビジネス規模は恥ずかしながらこの程度なんです。
当社ピーチ4mLの場合、400本単位で生産しその400本を通常3~5ヶ月で売り切るサイクル。しかし今回のバズリではこの400本が1日ともたなかった。
緊急増産を工場に依頼して7月末にもう一度400本が入荷するもそれも即日完売・・SNSでは「ピーチ再開、全員集合~」や完売後は「また瞬殺かよ!」という怒りの投稿も見かけた・・この日の注文数は通常の10倍を記録した。バズリの破壊力を思い知らされ私たちはヘトヘトに疲労困憊した。
瞬殺回避の方法はあるのか?・・単純に量産してもっと在庫を積んでおけばよいだけの話。しかし実情を話せば多品種・少量生産体制でずっときたので急に増産シフトと言っても原料・資材のストックの点で対応できない。
また当社のお客様は量産したら武蔵野ワークスらしくないという方が多いし、私たち社員も少量生産で行きたいと考えている・・量産型ビジネスに移行するとおもしろい原料が使えないので。
ここは誠に申し訳ないが7月末の完売後はそのまま「在庫切れ」状態が続いている。
生産計画を調整した結果「10月1日(お昼12時)」をピーチ4mL&25mLの再販日とした。
桃の季節は過ぎている、スタバの「ラブ&ピーチ フラペチーノ」も終わったことだし・・さずがに熱気は冷めているだろう。
当社らしい静かなお買い物ができる状態になっていると期待したい。
そして「10月1日」は『スノーミント』の再販日でもある。
転売ヤーさんは「品薄」に異常に鼻が利く、そしてどこからともなくやってくる。
まさか当社みたいな小企業に転売ヤーが暗躍するとは考えにくいが、それがあるのだ。ピーチが完売する頃にはメルカリなどで早速転売されていた。
定価の2倍~3倍という強気価格もあった、売れるのかな?と逆に心配になる。
転売は法律違反ではないし私自身は合法的な経済活動と認識しているが、本来なら購入できた人が転売ヤーのために購入できなかったり割高商品をつかむ結果となる点はなんとも心苦しい。
しかも転売ヤーさんから購入された場合、当社からのサポートは受けられない。
というわけで転売ヤー対策として次回の再販では厳しい本数制限を設ける可能性があることお許し願いたい。
(Timeline:『ピーチ』が突然の在庫切れ)
(2024-08-14)
( ピーチの香水を捜している方は案外多い )
バズって大盛り上がり
今日は当社香水『ピーチ』のバズリについて。「バズる」とはインターネットである事柄が短期間かつ集中的に多くの人々の注目を集める現象。
インターネットでは誰もが発信者になれるので話題になった際のネット内でのうねりは巨大になる。
先月の7月、当社ピーチが複数のインフルエンサーさんによって取り上げられた。「ピーチ香水ランキング」のようなツイートだったようです(私自身は確認していない)。
広告費を投下してバズリを意図的に仕掛ける企業さんもあるが、当社は金銭がからむマーケティングはほぼやらないので今回は完全に偶然の産物。
バズリ翌日の光景
7月10日、朝出勤すると「やけに『ピーチ』売れてるな~」という不穏な気配からはじまり「何が起きてるんだ?」と怪しんでいる間に、あれよあれよと、ピーチ4mLが在庫切れに陥った。
ピーチ4mLがなくなると今度はピーチ25mLが売れはじめ、こちらも翌日に在庫切れ・・こういう状態をマスコミは「嬉しい悲鳴」と報道しがちだが中小企業の場合そうでもないんです。
ピーチ4mLは入荷予定がたまたま数日後だったので「販売再開 7月16日」とアナウンスした。
アナウンスすることで入荷を待ってくれる人もいるし、バズリは熱しやすく冷めやすいので、再入荷までの数日が冷却期間となり購入意欲を失う人も多いだろうとそのときは軽く考えていた。
注文数は通常の10倍
数日後ピーチ400本が入荷し販売を開始したらこれまた翌日午前中までに完売した。
読者のみなさんは入荷本数が「たった400本なの?」と驚くでしょう。
香水といえども工業製品、生産数量の桁が違うのでは?と思われても仕方ないが、当社のビジネス規模は恥ずかしながらこの程度なんです。
当社ピーチ4mLの場合、400本単位で生産しその400本を通常3~5ヶ月で売り切るサイクル。しかし今回のバズリではこの400本が1日ともたなかった。
緊急増産を工場に依頼して7月末にもう一度400本が入荷するもそれも即日完売・・SNSでは「ピーチ再開、全員集合~」や完売後は「また瞬殺かよ!」という怒りの投稿も見かけた・・この日の注文数は通常の10倍を記録した。バズリの破壊力を思い知らされ私たちはヘトヘトに疲労困憊した。
少量生産の武蔵野ワークス
瞬殺回避の方法はあるのか?・・単純に量産してもっと在庫を積んでおけばよいだけの話。しかし実情を話せば多品種・少量生産体制でずっときたので急に増産シフトと言っても原料・資材のストックの点で対応できない。
また当社のお客様は量産したら武蔵野ワークスらしくないという方が多いし、私たち社員も少量生産で行きたいと考えている・・量産型ビジネスに移行するとおもしろい原料が使えないので。
ここは誠に申し訳ないが7月末の完売後はそのまま「在庫切れ」状態が続いている。
「10月1日(お昼12時)」再販
生産計画を調整した結果「10月1日(お昼12時)」をピーチ4mL&25mLの再販日とした。
桃の季節は過ぎている、スタバの「ラブ&ピーチ フラペチーノ」も終わったことだし・・さずがに熱気は冷めているだろう。
当社らしい静かなお買い物ができる状態になっていると期待したい。
そして「10月1日」は『スノーミント』の再販日でもある。
転売ヤー対策
転売ヤーさんは「品薄」に異常に鼻が利く、そしてどこからともなくやってくる。
まさか当社みたいな小企業に転売ヤーが暗躍するとは考えにくいが、それがあるのだ。ピーチが完売する頃にはメルカリなどで早速転売されていた。
定価の2倍~3倍という強気価格もあった、売れるのかな?と逆に心配になる。
転売は法律違反ではないし私自身は合法的な経済活動と認識しているが、本来なら購入できた人が転売ヤーのために購入できなかったり割高商品をつかむ結果となる点はなんとも心苦しい。
しかも転売ヤーさんから購入された場合、当社からのサポートは受けられない。
というわけで転売ヤー対策として次回の再販では厳しい本数制限を設ける可能性があることお許し願いたい。
(Timeline:『ピーチ』が突然の在庫切れ)
(2024-08-14)
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