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( 香水工場の )

香る生活


香水ビジネス3、ローカル志向

ご当地ブーム


「ご当地化粧品」や「ご当地コスメ」がちょっとしたブームです。

「ご当地化粧品」や「ご当地コスメ」は天然素材やナチュラルをキーワードとしている製品が多く、ロハス的なライフスタイルに敏感な消費者の支持を得ているようです。


観光協会や行政が牽引するご当地案件


開発サイドでは、産地ごとの特産物が、とくに今まで使い途のなかったものや廃棄していたものから化粧品が生産できるとなると地元にとっては新しい資源となり雇用にもつながります。

「地域限定」なのでナショナルブランドやメジャーブランドに対して、すでに商品の差別化もできているし、環境対策としても一石二鳥も三鳥もよいことばかりです。

各地の観光協会さんや地域の企業さんが熱心に活動されています。


ご当地の素材・成分


現在、マスコミなどで有名なご当地コスメの原料は、米ぬか、酒、火山灰、海洋深層水などでしょうか。真珠ローションやゴーヤーローション、金箔ローション、りんごローション、...各地で続々とご当地コスメが生まれています。


資生堂さんの存在感


さて、化粧品の中で「ご当地香水」や「ご当地フレグランス」についても、おそらく数多く生まれていると思われますが、業界紙やインターネットから拾えるニュースは、もう圧倒的に資生堂さんの存在感です。

2年前に尾道オードパルファムをリリースしたという資生堂のプレスリリース以来、あっという間に全国10ヶ所のご当地香水を矢継ぎ早に出されてその機動力に脱帽しました。

下記は資生堂または資生堂の子会社(資生堂アメニティグッズやオービット)さんが制作されたご当地香水のリスト&リンク集です。




世界の寡占化


化粧品や香水を含め多くの商品は、強いブランドがますます強くなる「勝ち組ブランドによる寡占化」が世界的に進行しています。

一方であえてローカル色やオリジナル色を全面に打ち出すことによって活路を見いだそうとする動きが出てくるのは自然な流れです。

地域限定のご当地コスメやご当地香水は、そのような動向を象徴するひとつの現象と考えられます。

ご当地香水とはネーミングこそ地域限定の「ご当地」ですが、業界が狙うのは、地域だけでなく、たとえば各大企業限定のオリジナルフレグランスです。


企業ごとのオリジナル香水


各企業に独自のロゴマークが存在するように、各企業に自社オリジナルの香水があってもいいではないか、という考え方は欧米では昔から唱えられているテーマです。有力ホテルには、そのホテル独自のアメニティグッズがあるように。

自社オリジナル香水に関して、米IBM社は持っている、フォードも持っている...などのようなウワサは聞いたことはありますが、私自身勉強不足で、実物を確認するにはいたっていません。

しかし、そういうモノがあったとしても充分理解できまし、化粧品業界の中でも、オリジナル性に活路を見いだそうとする一部のベンダーにとっては、まさにそれがビジネス戦略といっても過言ではないでしょう。





(2006-09-20)
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