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( 香水工場の )

香る生活


化粧品のテレビCM
化粧品と効果効能の関係は複雑です。

美しさを追求する化粧品はミッション的に医薬品に近づかざるをえない運命を持っています。

肌細胞再生やアンチエイジングなど機能化すればするほど医薬品成分の配合が必要になります。

たとえば、人気が高い成分コエンザイムQ10(CoQ10)は、もともと心臓病の治療薬成分だったものが化粧品配合として許可されものです。

このように化粧品へ配合可能な医薬品成分は増加中です。

にもかかわらず、化粧品には「法的にあくまで効果効能があってはならない」のです。

そのため高い効果効能が期待できるにもかかわらず、化粧品の広告は、一切効果効能を表示したり明示することなしに、それを想起させるものでなければなりません。

もはや芸術の域に達しているものばかりです。

化粧品会社の広告は、露出媒体が大きくなれば大きくなるほど、表現に敏感になります。

広告表現は、文字通り一字一句、法務部(リーガル部)の審査を経て、少しでも効果効能が疑われるようなコトバや表現があれば、安全なコトバに言い換えられます。

たとえば、この夏放映された資生堂さんのあるテレビCMではコトバ表現は「私は溜めない。紫外線のダメージ。」だけでした。

化粧品の効果を言っているのか「私」の生活態度を言っているのか判明できませんが視聴者には何を言っているのか明快です。

ドンドン言い換えて、なおかつ強いメッセージを残そうとした結果、とても芸術的です。

ここ数年で見た化粧品広告で、印象的だったCMをご紹介:資生堂CM「新しい私になって」

(2007-09-13)
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