Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


香りは、学習しないと感じない?
香り・匂いは、意識(学習)しないと感じないこともあります。

たとえば、夏場になると満員電車では、汗くさい人が出現します。

周囲の多くの人が感じるもののご本人が感じていないケースは少なくありません。かといって大半の場合、彼らの鼻・嗅覚に異常があるわけではありません。

タバコを吸わない人は、タバコの煙の匂いが気になります。

どれくらい気になるかというと、非喫煙者には30〜50メートル先の駅ホーム最端にある喫煙エリアで吸われた煙さえ感じられ、一部の非喫煙者はそれを非常に不快に感じます。

米国では80年代から禁煙ブームが社会的盛り上がりを見せ、公共の場所での禁煙は徐々に進みます。

はじめは航空機も喫煙エリアと禁煙エリアがありましたが、今では機内全面禁煙が世界的に普通になりました。

ホテルもはじめは禁煙の部屋が設けられる程度でしたが、禁煙はフロアごと、建物ごととレベルアップしていきます。

非喫煙者にとっては部屋の禁煙程度では耐えられず、その階フロアごと禁煙を希望する顧客が多くなり、今では全館禁煙のホテルも珍しくありません。

喫煙者には不快に感じられない匂いが、いったん禁煙者になると、好きだったそのタバコの煙の匂いをとても嫌う人が増えるのは周知の事実です。


私は小さい頃から牛肉の匂いが気になる方でした。

この「牛肉の独特の臭さ」を理解してくれる人はほとんどいませんが、酒飲み仲間に何回か吹聴していると「最近確かに感じる」という人間がいて、生物学でいうところの「学習」したとしか思えない現象です。

羊の肉には独特の匂いがあると多くの人がいいますが、逆に私は生まれつき「マトンの臭さ」を感じません。

しかし、これもいわれ続けているうちに「学習」する可能性があると思います。

さて、最初に出てきた「汗臭い男」の話ですが、自分自身若い頃はスポーツもやっていたし、身の回りのことや服装などには無頓着でしたので汗くさい男の部類に入っていたかもしれません。

しかし、多少なりとも身の回りの清潔にも気を配るようになると汗臭さを認識するようになりました。

なぜかって?、電車の中で匂いの気になる人の存在がある時点から急速に増えたからです。私自身が汗臭さを学習したからに違いありません。

余談ですが、私に経験では、汗臭い男の原因はタオルです。焼却処分にしましょう。


(2008-01-05)
search
月一メルマガ

TOP