香る生活

今、大垣ではカモミール畑が黄色い可憐な花で覆い尽くされたらしいです。

国産天然精油というテーマでカモミール畑の見学をさせてもらうことになっているのですが、一昨日、岐阜県大垣市の薬草組合さんに電話すると「今満開よ。連休開けたら終わっているかも？」と脅され、すぐにでも飛んで行きたい気分ですが、刈り取り風景の方が見たいので作業日程に合わせて行かせてもらうことになりました。

刈り取り日は、他の作業行程と雨などの天候をにらんで決定されます。収穫は、早朝から組合員総出で行われるそうです。わくわく。

刈り取られたカモミールは、天日干しされ乾燥されたら数センチに裁断し工場へ運ばれます。ローズなどは収穫後1分でも早く生のまま蒸留作業に入れる方がよい芳香を残す秘策ですが、カモミールは乾燥させるタイプのハーブですね。

乾燥タイプのハーブから採れる天然香料は、落ち着いた香りが多いように思います。干し草の優しさを思い浮かべると遠からず、といったところでしょうか。


私は菊の香りに、頭の中が冷やされる感覚を覚える方で、好きな香りです。キク科のカモミールも私のお気に入りです。月桃やラベンダーもそうですが、このへんのハーブの香りはパワーがあり清潔感があり体内のガン細胞を駆逐する力があると信じています。

カモミール畑の中で、おにぎりを食べて昼寝できたら、けっこう人生の至福かな、なんて空想しています。

余談ですが、私の肝いりで開発されたフローラル・フォーシーズンズ「菊」は、あまり人気がありません。そのうち、大ブレイクする日がくるよう朝夕のお祈りを強化した方がよさそうです。

(2008-04-30)