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( 香水工場の )

香る生活


放送禁止の香水CM
きょうはテレビコマーシャルの話題です。他の会社さんのことなのでどうかなと思いましたが、相当数のニュースサイトと取り上げられ一般的な話題になっていると判断してご紹介させていただきます。

話題の会社さんはニューヨークのブランドさん、カルバン・クライン。新作香水「シークレット オブセッション」(商品開発はコティ・プレスエージ社)のテレビCMが、全米ネットのテレビ局放送を断られたというニュースです。

下記はニューヨークのDaily News(デイリーニュース)社のゴシップコーナーに記載されている記事です。


Banned! Eva Mendes' Calvin Klein ad watered down for U.S.

(エバ・メンデス出演のカルバン・クラインCM、放映禁止の憂き目に!)

女優エバ・メンデスが乳首を露出させるという、ちょっと過激お色気のため全米ネットのテレビ局放送を断られました。

放送禁止は「全然驚きでないね」とカルバン・クラインの社長はニューヨーク・デーリーニューズ社に対して返答しています。

カルバン・クラインはこの放送禁止措置に対してまったく怒っている様子がありません(far from upset about the ban)。Webサイトでは「これが放送禁止になったテレビCM」(posted on their Web site with the title, "banned TV commercial.")という説明を掲げて放映中です。


このニュースのおもしろさは「not entirely a surprise」(全然驚きでないね)。想定範囲内のこと、と堂々とTom Murry(トム・マリー?)社長が表明している点です。さらに「これが放送禁止になったテレビCM」と逆に放送禁止になったことを誇るかのような演出。

当然このような発言や行為は、放送禁止になること想定し確信犯的に実施、わざと放送禁止措置に合い、それをテコに逆にメディアやマスコミの注目を引こうという作戦があることを人々に連想させ、マイナスイメージになりそうですが、臆せずやってしまう大胆さ。

ウラには何があるのだろう、どんな戦略があるのだろうか、と私は悩むばかりです。私には怪事件です。



さらにもう一つ、このニュースには感慨深いものがあります。過去半世紀、消費者に対して絶対的で圧倒的な影響力を維持してきたテレビがコケにされている点です。

「テレビがダメなら、ウェブがあるさ」と言わんばかりの態度がテレビ関係者を驚かせているに違いありません。

日本では2006年、トヨタ自動車さんが何らかの事情でテレビCMをかなり減らしたそうですが、売上は全然落ちないどころか、むしろ上がったことが広告業界では話題になっているそうです。HDDレコーダーによるCMスキップも増えてきましたし「テレビ広告って本当に効果ある?」という疑惑も大きくなってきています。大物キャスター解任、番組制作費削減に歯止めはかかりそうにもありません。

激震が予感が・・・


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A Calvin Klein perfume ad featuring actress Eva Mendes has been banned by U.S. networks for its racy content.

The "We Own the Night" star caresses herself, rolls around in a rumpled bed and - oops! - flashes a nipple in the 30-second TV spot for Secret Obsession.

"Between love and madness lies obsession," Mendes, 34, whispers huskily in the commercial. "Love ... madness. It's my secret."

The ban "is not entirely a surprise for the U.S. market," Tom Murry, president and chief operating officer of Calvin Klein, Inc., said in a statement to the Daily News.

"We believe the commercial is exceptional and hits the mark for Secret Obsession. ...We are anticipating a very successful global launch."

The attention surrounding the ad "just reinforces our belief in the campaign, which has really struck a chord with consumers and in true Calvin Klein fashion, sparks controversy," said Catherine Walsh, vice president of American Fragrances, Coty Prestige, which produces the perfume.

An edited version of the ad will run stateside on cable TV. The original will run abroad.

Calvin Klein seems far from upset about the ban: The ad is posted on their Web site with the title, "banned TV commercial."

The company has a history of pushing the envelope with its advertisements.
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(2008-08-12)
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