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( 香水工場の )

香る生活


ラジオ通販で香水は売れるか?
取引先とスタバでコーヒータイム。

香水について「それがどんな香りか、その製品の魅力をラジオで説明できるか?」という話題になりました。

(ラジオ通販の計画があるわけではありません。あくまでも世間話)

結論はムリムリムリー!。

しかし「ジャパネットの高田社長なら?」どうだろうという意見も。

ジャパネットとは、佐世保を拠点とするテレビショッピング大手の会社さんです。

売上は1000億を超えており長崎県屈指の企業さんです。

(余談ですが通販会社って九州や四国など南の方が多いですよね)

特徴はテレビに登場する高田社長のキャラクターです。テンションが上がってくると声がひっくり返りますが、それが嫌みのない迫力。

話している内容より人柄の楽しさに引き込まれてついつい電話を引き寄せて購入に走る消費者も多いと思います。

注目すべきは、高田社長の通販ビジネスがラジオ通販から開始されている点です。

ラジオ番組やラジオ通販で、カメラや電気製品を販売していたそうです。そして、売れていたとのこと。最初から天才なんですね。

たとえばビデオカメラの説明なら、ラジオよりもテレビ、テレビよりも本や雑誌などのほうが、正確で情報量も多いはずです。

しかも、独立系の雑誌や書籍による家電メーカー各社製品の比較評価記事や特集は、一社の製品だけ売るラジオショッピングやテレビショッピングよりは、よほど信用できます。

正直なところ、私はラジオでビデオカメラを購入する人の姿をあまりクリアにイメージできない。

ラジオ通販では、音声だけで伝えられる製品内容はきわめて限定的です。にもかかわらず、高田社長なら売れてしまう。

コトバが伝える内容よりも、声の質(声の魅力)、しゃべり方、呼吸、リズム、間の取り方、それらすべて役者としての表現芸術プラスその人の人格やキャラクターなんだろうなと考えたりします。


武蔵野ワークスの香りをコトバだけで表現できる人を思い描いてみると、思うに、笠智衆(りゅうちしゅう)さんが一番最初に心に浮かんできます。

『男はつらいよ』の「御前様」と言った方が通りはいいかもしれませんが、私には小津安二郎監督作品にでてくる笠さんのイメージは圧倒的です。

お亡くなりになられすでに15年。仮にまだ活躍されているとして、出演いただけるとしたら、セリフは

「うん、いいね」

だけ。

これだけですべて言い尽くしてもらえるような気がします。

(2008-08-19)
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