Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


長く続いてほしくない「200円ランチ」の時代
きょうは日常生活の中のちょっとしたショッキングなニュースをご紹介します。

ビンボーだから「おにぎり」が売れる? コンビニの昼食商戦異状アリ

日本経済新聞が働く男女の平日の昼食代について08年6月にインターネットで調査したところ、下記の結果だったそうです。

「200円未満」22.2%
「450円以上〜500円未満」11.2%
「200円以上〜250円未満」10%

なんと「200円未満」ランチの人が5人に一人です。「200円未満」っておにぎり一個しか食べられません。飲み物もナシです。飲み物は、お水か会社で備え付けのお茶ということなんでしょう。

コンビニでは、150円〜200円帯の「高級おにぎり」がヒットを飛ばしているそうなので、「きょうの昼飯は、プチ贅沢おにぎり一個だけだ!」や「きょうは総計150キロカロリーの春雨カップ麺1個だけ」というランチなのでしょうか・・・ううう、これは確かにランチ戦線に異状アリです。

原因として、外食メニューそれ自体の値上がりも含め諸物価全般が高騰を続けており消費者に生活防衛マインドが高まっていることが考えられるそうです。

しかし、テレビショッピングなどは絶好調。高級食材や高額商品が飛ぶように売れています。全体的にやや停滞気味の百貨店でも、客足は横ばいか下落傾向でも高級品はむしろ売上を伸ばすという珍現象が続いています。

所得が延びる人もいれば減る人もいるということで、最近の日本は所得の2局化、裕福層vs貧困層の2局化という現象も叫ばれていますが、実際のところ、所得が延びるグループに入れる人は1割にも満たないでしょうから「2局化」ではなく全体的に「被圧迫層」や「プチビンボー層」の増加が実態のはず。でも、高級品は売れ続けるという怪現象。

なので、5人に一人がランチ「200円未満」で済ませる現象は「ビンボーだから」だけではなさそうです。メタボ対策に精を出す人々が増加していることも一因ではないかと感じています。

(そういうランチは夕食にリバウンドが来そうです・・・体験者)

10年前、ルーブルが紙くず同然となりロシアは大変な経済危機に陥りました。スーパーの棚には食べるものが一切ないという状態がしばらく続きました。苦しそうでした。にもかかわらずテレビで見る街の人々の体格は概ね巨大な方が多かったです。

あれは多くのご家庭が家庭菜園を持っていてジャガイモなどの食料だけはかなり豊富にあったことが幸いしたようです。仮に家庭菜園がなくても多少の経済的混乱くらいではメタボ対策にはならないようです。

もし「200円未満」ランチでメタボに効果があるとすれば、巨額の医療費で財政破綻崖っぷちの日本には長期的には幸運なことかもしれませんが、ロシアの例もあります。多少経済失速くらいではメタボ対策にはならないのでは?

外食産業に携わる人々には本当に厳しい時代です。

(2008-08-17)
search
月一メルマガ

TOP