( 香水工場の )
香る生活
香りの効用、生理的な影響
笑いで血糖値が下がる
笑えば血糖値が下がるという話は有名です。
「それが何か?」という方も多いかもしれませんが、三十路超えれば健康診断で気になる指標の一つ。血糖値は糖尿病リスクの指標ですが、アンチエイジング的にも重要な指標と見なされています。
どちらも高いことが老化リスクや糖尿病リスクにつながります。それで低GI食品なんかも大流行です。
GI値(グリセミックインデックス)とは食後、消化される課程で血糖値が上がりやすさの指標です。
低GI食品ダイエット
GI値が高いと食後血糖値が急激に上ります。血糖値の上昇は体内では大変危険な状態で細胞の劣化や破損、具体的なところでは血管損傷や視力低下(最悪失明)などの恐れもあります。
カラダには血糖値上昇に対する防衛システムが備わっています。血糖値が上昇するとインスリンというホルモンが体内で分泌され過剰な血糖は脂肪へと変化します。
血糖値は下がりますが、悪いことに体内に脂肪が蓄積され肥満の原因にもなります。
そのためGI値が低い食品を摂ることは、ダイエット的にも有効と見なされるようになってきました。世に言う「低インスリンダイエット」の理論です。
白米よりは玄米、食パンよりライ麦パン、うどんよりそば・スパゲティを意識的に食べる人が増えています。甘い菓子類はかなり高GI値食品です。
安全な健康法
「笑いが血糖値を下げる」
という話を聞いたとき、驚きました。薬物に依存せず血糖値を下げる方法があったなんて奇跡のような話です。しかもタダ。
「笑うだけでね・・・」
笑うことは、血糖値を下げる以外にも様々な生理的な変化を体内にもたらしていると予測できます。
香りも生理的な変化をもたらす
心の状態がカラダの状態を好転させるチカラを持つなら「心地よい香りも体内で何かしら凄いことを引き起こしている」のはではと考えています。
たとえば、私はローズオイルの香りには勝手に成長ホルモンと女性ホルモンを分泌を促していると考えています。
ローズの香り
自分で実験していないので証明ができませんが、信じています。
昔からローズの香りには女性を女性らしくするという伝説というか民間療法的な言い伝えがあります。
「ローズは女性に効く花」。
成長ホルモンや女性ホルモンとは私たちの体内で分泌されカラダに再生と美容を促すタンパク質(ペプチド)です。
成長ホルモンや女性ホルモンは、年齢とともに確実な減衰曲線を描いて減少することが知られています。
さらにローズの香りに心を癒される女性は少なくないのですが、これは生理的にもストレスが軽減されることが実証されています。
ストレス成分の減少
人は精神的・肉体的ストレスでコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。
コルチゾールは糖や脂肪などの代謝をコントロールするホルモンです。
コルチゾール分泌量がストレス量とある程度比例関係にあることから、コルチゾールの血中濃度を測定することでその人のそのときのストレス度合の指標に利用されます。
少し古いですが、資生堂ライフサイエンス研究センターの発表によれば、ローズの香りがある場合とない場合で精神的負荷(ストレス)をかけるテストを行いコルチゾールの血中濃度が測定されました。
その結果「香りなしでは血中濃度は35%増加、香りがある場合はコルチゾールは増加なし」
コルチゾールの血中濃度が3割増しという結果になりました。
この「3割」という数値にどれくらいの意味があるのか私には不明ですが、少なくとも、ストレスを受ければストレス物質が体内に増加するが、ローズの香りがあればストレス物質は増加せず、心は平静でいられそうということがわかります。
癒される・・・って、気分だけでなく体内でも生理的な変化が進行しているんですね。
(2008-11-11)
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