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( 香水工場の )

香る生活


ワイナリー地下倉庫で香りを楽しむ
先日山梨・石和温泉に行きました。ワイナリー見学が目標ではなかったのですが、ブラブラと歩いているうちに石和温泉駅近くでマルスワインというワイナリーを発見。観光客を歓迎している風情の看板に誘われて恐る恐る工場敷地内へ入りました。

石和温泉の隣町は日本の一大ワイン生産地・勝沼。「勝沼ぶどう郷駅」(むかしは「勝沼駅」と呼んでいたな〜)あたりを中央本線の電車が通過する際は、丘陵地帯埋め尽くす葡萄畑が見えて、すがすがしい気分になる人も多いはず。旅行気分が味わえるスポットです。「勝沼ぶどう郷駅」周辺は葡萄園とワイナリーが点在しています。

しかし、ワイナリーは石和にもあったんですね。後で調べる他にもいつくか有名なワイナリーがある模様で、甲府から甲州市一体はワイナリーが広範囲に点在していることを知りました。

マルスワインの工場内には、ツーリスト用のお土産ショップがありました。お土産に白ワインを一本購入。ついでに店員さんに聞くと鹿児島に本社を置く本坊酒造の山梨工場で、ここではワインの生産・貯蔵・商品化を行っているとそうです。地下倉庫や工場、貯蔵庫はすばらしいの一言です。また、ツーリストや観光客に対して工場内をひろく開放してくれている態度に感謝。

工場には企業のノウハウが充満しています。よからぬ事を考える人間が見学者の中に混じっていることもあってリスクは高いはずですが、いたって開放的でした。感謝。

地下のワイン貯蔵室はコンクリート作りでひんやりした厳かな雰囲気がたまりません。感動したことはワインの匂いです。地下コンクリートの中に染みこんでいました。地面から漂うような、腰のあるというか、風格が感じられる香り・匂いは、数年ではなかなかでないと思います。貯蔵樽から微かに漏れ出て気化したワインの成分が通路や壁のコンクリートに何重にも染み付いた重厚さを感じさせます。

こんな感じが香水保管庫や香料倉庫にも理想的です。香水にしろ香料にしろ、理想的な保管方法はワインとよく似ています。人里離れた廃坑になったトンネルなんかもすばらしい環境です。湿度・気温が年中一定で静かで暗く、空気(酸素)も薄い方がいいのです。

ワイナリー巡りに若干火がつき始めた出張となりました。


(2009-04-13)
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