( 香水工場の )
香る生活
サンダルウッド物語#2
世界のサンダルウッド事情
古来より銘木の誉れ高い樹木に「黒檀」と「紫檀」があります。
それらはチークやマホガニー、ウォールナットのように硬く重く、虫などに浸食されない耐久性と木目の美しさから、最高級木材として珍重され、仏像や仏壇、贅沢な調度品などに利用されてきました。
同じく仏像や仏壇などに利用された木材が「サンダルウッド」です。
サンダルウッドの耐久性は黒檀・紫檀に及びませんが、その代わり甘く深い芳香を放ちます。
そのままで香る木材・サンダルウッド
香木は多くの場合、火にくべたり焚いたりして熱を加えないと香りを発しないため、お香や線香に加工されてはじめて香りを楽しめます。
しかし、サンダルウッドはそのままで香る香木です。正倉院に納められたサンダルウッドの仏像は現在でも香ります(だそうです、私は試したことがない!)。
千年香るサンダルウッド
そのことから「サンダルウッドは千年香る」と言われます。要は何年香るかわからないといのが実情です。
サンダルウッドの香りの実体は、木材に含まれる精油(エッセンシャル・オイル)です。サンダルウッドの数珠や扇子をお持ちの方も多いでしょう。
扇ぐ度に奥ゆかしい香りを漂わせるサンダルウッドの扇子は、中国や日本で古来より貴婦人たち御用達のオシャレ小物です。
サンダルウッドの多様な呼び方
サンダルウッドの英語名は「Sandalwood」。フランス語では「Santal」(サンタル)。
インドのメジャーな言語・ヒンディーでは「チャンダン」。
日本語では「サンダルウッド、ビャクダン、白檀、サンタル、チャンダン」と非常に多彩な呼び名で呼ばれます。愛用者が多いことの証です。
原産地
サンダルウッドの産地として、現在では世界的にインドが圧倒的に有名ですが、原産地はインドネシアとされています。
サンダルウッドはインドネシア、オーストラリアなどで産出されるほか、ニュージーランド、ハワイ、フィジー、ニューカレドニアなど太平洋諸島には広く生息しています。
(続く・・・)
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→ 香水「白檀」(Sandalwood)
(2009-05-17)
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