25mL
4mL
ユリは、山野で自生し、夏、ひときわ大きく堂々とした花を付けます。
ユリはギリシャ神話に登場し、日本では万葉集や古事記、日本書紀に記述があるほど古くから人々に愛されてきた花です。
原種のままであまりにも美しく、そのため逆に品種改良が進まなかった草花です。
日本はもともと豊富なユリの原生種が自生する「ユリの宝庫」。
甘い香りが有名なカサブランカも日本原産のヤマユリとヨーロッパ種の配合で生まれました。
オードパルファム「百合」は、ユリ独特の甘い芳香が特徴です。カサブランカより、やや控え目な日本の百合をイメージして調香しました。
百合というよりはヒヤシンスを連想するトップノートでしたが徐々に蜂蜜のような甘い香りに。 可愛い女の子らしい気持にさせてくれます。ただ、ラストノートが本当においしそうな蜂蜜の香りなので自然がいっぱいのところに行くと蜂が寄ってきそうです(笑) 甘い香りがお好きな方にはおすすめですよ。
百合はちょっとグリーンノートが強いような…(私はフルーティーな香りのほうが好きみたいです…)
失敗しそうなポイントや誤解されがちな注意点を香水アドバイザーが辛口コメント。ご購入時の参考にご利用ください。
カサブランカの香水を探されている人は、案外多い。
当社のオードパルファム「百合」は、カサブランカではない、ユリの香りである。
カサブランカの香水を創れば売れる可能性大だ。
カサブランカとユリの香りは、違うのかという問題だが、カサブランカはユリの一種で、強くて華麗な甘さを伴う点が特徴だ。
カサブランカは、日本のユリをベースにヨーロッパで品種改良されたユリで、香りも含め、サイズや豪華さの点でパワーアップしている。
本製品「百合」は、日本のユリをテーマにしており、カサブランカのような派手さがない。
余談だが、以前カサブランカ型の香水を開発しようとしたことがある。
日本では限界を感じフランスのパフューマーさんに打診したところ、「なんであんな香りの香水欲しいの?」といった反応で、カサブランカはよい香りと認識されていないようだった。
とはいえ、その数年後、ある有名ブランドさんからユリの香水がリリースされ驚いた。
ヨーロッパにも、中にはユリの香りを認める人がいたようだ。
しかし、海外では、ユリの香水と言っても一般的にパッとしないイメージではなかろうか。
当社のお客さまの数パーセントは海外の方だが、私が記憶する限り、この「百合」が、外国人に売れたためしはない。
ユリは、だから、日本人から絶大に愛される香りなんだろう。
当社「百合」の完成度だが、生花の雰囲気がでており、まずまずのできばえではないだろうか。
ウソっぽい香りではなく、フローラルの甘い香りに、癒される。よい香りだ。だから長年、販売し続けている。
しかし、残念ながら、よい評価はあまりいただいていない。
生花のユリの香りに思い入れが強い人が多いのではないかと推測している。
期待を裏切られた方からは、失望コメントをいただくこともある。
「生花のようなリアルな香りがほしい」という熱いお客さまの場合、この製品はおすすめしない。
それは、やはりムリ、香水は生花にはかなわない。
当社に限らず、私が知る範囲では、生花に近いユリやカサブランカを再現した製品はないと思う。
ということで、本製品も「迷ったら」or「ユリの花のリアルな香りが欲しいなら」、いずれも購入されないことをオススメしている。
百合は、本当に百合らしい香りがして印象的でした。 百合の花束を受け取ったときの感覚です。 花に抱かれるような豊かな気持ちになりました。