結婚式に欠かせないローズマリー
  • (2018-06-24)

記憶力のハーブ


ローズマリーは、伝統的に「記憶力のハーブ」「思い出のハーブ」と言われてきました。

日本語で記憶力といえば、普通、記憶する能力を意味しますが、脳生理学的には、

(1) 記憶する力
(2) 記憶内容を再生する力

これら2点の能力を意味します。

そして、現在の研究では、(1)記憶する力と(2)再生する力は別の能力とされ、加齢のよる記憶力の低下は、(1)記憶する力よりも、(2)再生する力が、より衰えることが知られています。

(そんなんです、老齢の人も、かなり記憶力はよいようですよ、ただ、思い出せなくなる・・・)

ローズマリーは、記憶力の2要素のどちらにも効くとされます。


なぜ結婚式で、ローズマリー?


西洋では、ローズマリーは、結婚式に欠かせないハーブです。

西洋の結婚式では、花嫁が手にする花束や髪飾り、ドレスの装飾に、ローズマリーは利用されてきました(ローズマリーだけでなく、様々な花や植物とともに)。

ローズマリーが、結婚式で多用される理由は、私が思うにこういうことでしょう:

(1) 入手が簡単で安価 (どこにでも生えているし、タダで入手可)
(2) 清潔感がある香り
  (誰からも嫌われないし、どんなシチュエーションにも合う"香りの万能性")
(3) 料理にも使える安全姓 (口に入っても安全でおいしい)
(4) 伝統的に広く認知された"儀式用のハーブ"という共通認識の定着

しかし、海外の方の説明を読むと、それだけでなく

(1) 花嫁花婿が厳粛な結婚式を大切な思い出とするため(記憶力補助のためのハーブ)

(2) 結婚式の参加者にもローズマリーの小枝が配られる理由は「この結婚式をぜひ記憶にとどめて下さい」という願いも込められている

・・だそうです。神聖な植物なんですね、ローズマリーは。

(出典)「Rosemary, That's for Remembrance」(追憶のハーブ、ローズマリー)
https://www.herbco.com/t-rosemary-article.aspx

  • (2018-06-24)
| ローズマリーが育つ家>
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