28 手作りベタガード
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ベタガードはシンプルなスキンケアで市販成分で誰でも作れます。
手作りで楽しむベタガード
白色ワセリンは薬局・ドラッグストアで市販されおり、それにホホバオイルやオリーブオイルなどをちょっと混ぜ合わせればほぼ出来上がります。腐敗する成分がありませんので防腐剤も不要です。ぜひ手作りもお試しください。
ベタガードの制作材料
必要な原料と器材は下記の通りです:
【材料】
ワセリンに関してベタガードでは「サンホワイト」という高精製度ワセリンを使用していますが、日本の白色ワセリンは充分に高精製度ですので市販されている一般的な白色ワセリンで充分と思います。
ベタガード全成分
入手のしやすさを考慮して「手作りベタガード」は簡易処方にてご提案します。下に「工場生産バージョン」と「手作りバージョン」の成分リストを掲載します:
【(処方)工場生産バージョン】
- ・ワセリン 94.3%
- ・ホホバ種子油 3%・・「ホホバ種子油」は一般的には「ホホバオイル」と呼ばれます。ちょっと変わったネーミングですが、化粧品原料名として日本化粧品工業界の成分名がこのように登録されているため、公式成分名としては上記にように表記されます
- ・水添ホホバ油 2%・・「水添ホホバ油」はホホバオイルに水素を添加して固めたもの。クリームの固さ調整のため配合しています。手作り版では不要です
- ・ローズマリー油 0.5%・・「ローズマリー油」はハーブのローズマリーから採れるローズマリー精油。ベタガードの香りを特徴づけています
- ・ゲットウ葉油 0.1%・・「ゲットウ葉油」は月桃と呼ばれる植物の精油。当社の月桃精油は沖縄産を使用。薬草のような香りはローズマリーと共通しますが、より和的な香りを感じさせます。ローズマリーの香りを補強するために配合しているだけですので、手作り版では不要でしょう
- ・トコフェロール 0.1%・・トコフェロールとはビタミンE。ビタミンEの健康効果を期待しているわけでなく、製品全体の酸化防止(劣化防止)のために配合しています。ベタガードの成分はどれも酸化に強い成分なので、手作り版では不要です
【(処方)手作りバージョン】
- ・ワセリン 95.5%
- ・ホホバオイル 5%
- ・ローズマリー油 0.5%
制作機材
特殊な機材や装置は不要。ご家庭の台所にある普通の食器で作ることができます。
【機材】
- ・ビーカー(またはコップ)
- ・スパティラ(または割り箸、竹串など掻き回すもの)
- ・クリームを保管するための容器
作り方
作り方はワセリンとホホバオイルを溶かしてローズマリー精油を落とす、これだけです。
(1)ワセリン+ホホバオイルを合わせて溶かす
ベタガードの基材作り。ビーカーに入れたワセリンとホホバオイルをそのまま水を張った鍋の中に入れ火に掛けます。これを「湯煎」(ゆせん)と呼びます。ワセリンが溶けてしまえばベタガード基材の完成です。
(2)ローズマリー精油を加える
ローズマリー精油の配合量は「お好きなだけ」と言いたいところですが、精油はパワーのあるオイルであまり高濃度では危険。ベタガードでは0.5%配合しています。他の精油にしていただいてもOKです。
精油それぞれに使用量のガイドラインがありますので購入されたオイルの説明書やアロマテラピーの参考書などを参考にされるとよいでしょう。
しかし、通常はそれほど神経質になる必要はありません。通常の推奨配合量は1%程度が多いかもしれません。もし1%程度の配合ですと100ml基材に対して1ml、だいたい20滴くらい。
ベタガード派生バージョン
ベタガードではホホバオイルを配合しているが、オイルテクスチャーの好みで変更してください。ホホバオイルの他にはオリーブオイルなどが入手しやすく人気かもしれません。また、精油はローズやラベンダーなど多彩な香りを試されると、また違った楽しみが増えます。
失敗しがちな注意点
ビーカーに余ったワセリンを排水口に絶対流さないこと。余ったワセリンは紙などで拭き取ってゴミ箱へ(燃えるゴミ)。排水口に流さすと目詰まりの可能性があります。
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