( 香水工場の )
香る生活
20代男性の香水#2 香水&デオドラントに高い意識
存在感が今ひとつ薄いニッポン男児
20代日本人男性の「女性から思われたい私」のトップは「親しみやすい」でしたが、他国との対比がおもしろいのが「セクシー」。
「セクシー」はボトム、つまり最下位でした。
女性から「セクシー」と思われたいと強い願望がある他国の20代男性と比較すると歴然、日本では最下位。我ら日本人だって、セクシーに思われたいような気もするのですが・・・
コスメや香水には、異性に対する意識が密接に関わりますし、意識的・無意識的に関係なくその目標は性的アピール・性的魅力のはず。それとも「黙りスケベ」を演じているのか?
思うにこの結果は「セクシー」という言葉に対する日本と海外のニュアンスの違いも影響があるかもしれません。あちらではセクシーは誉め言葉で「クール」や「カッコいい」に近い気がします。
ギロギロの肉欲でなく、なんというか「健康的な官能美」に近いのでは。
ところが日本では、セクシーという言葉には本能丸出しのような露骨なイメージがあって数値が落ちたのではなかろうかと解釈しています。
それにしても他国ではまったく見向きもされない「爽やか」が日本では高得点をマークするのは、草食系男子トレンドの延長線上にあるような。
「親しみやすい」や「爽やか」では存在感が薄れ行くひたすた無害ニッポン男児の行く末を象徴するような結果です。
身だしなみと香水
「身だしなみとして日常的に香水をつける?」(オーデコロンを含む香水類)という質問では、78%のフランスをはじめ他国のオトコたちは軒並み70%前後。香水がお好きなんですね。
対するわがニッポン男児の日常的香水使用率は20%程度です(え、でもそんなにいる?5人に1人!と逆に驚くアナタは40代以上ですね)。
デオドラントに至っては欧米男児は80%前後、日本人男性は香水同様20%程度。
他に「スキンケア」や「眉の手入れ」「ヘアスタイリング」という質問項目もありますが、日本と他国では目を見張る大きな違いはありません。やはり、香水とデオドラントは大きな差が出ています。
香水とデオドラントに高い習慣があることは、欧米の男性が匂い・香り・体臭に対して意識と関心があることが伺えます。
デオドラントに至っては、20代日本人男性の4倍の人々がデオドラントを日常的に使用していると答えています。習慣としてかなりがっちり根付いている印象を受けます(*1)。
(*1)パリも200年前は糞尿の街でしたから、まあ逆にそれだけ壮絶な悪臭の環境が彼らの匂い文化・香り文化を育んだとも言えます。
香水とデオドラントの欧米男性の高い使用率に圧倒されて
「やはり、彼らは臭いのか?」
という体臭疑惑が沸いてくる人もいることでしょう。それはまったくの見当違いです。
(2010-03-19)
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