( 香水工場の )
香る生活
元気な国の人々は、強い香水がお好き?
(2012/04/24)
香水の香りの嗜好は国や民族によって変わりますが、経済成長とも関係がありそう。経済的に勢いがある国は香水も強い香りがお好きなようです(2012/04/24)。
武蔵野ワークスは、純和風の香水メーカーです。「中国で展開してみせんか?」といったコンサル会社の勧誘電話があることもあります。
しかし、香水メーカーとしてブランド確立が未成熟という事情もありますが、当社製品が外国人受けする気がしないという心情も強く海外展開は現状考えていません。
しかし、過去に1度モスクワで売り出そうとしたことがあります。ある大手商社さんの勧誘でテストマーケティングを行いました。そのときモスクワっ子の香りの嗜好に触れました。
現地の人々ともミーティングをしましたが、当社香水は「弱い」という意見が大勢でした。彼らの好みの印象は「こってり系」です。
もう一つ言えば、やはり著名なブランドへの信頼が厚いという印象も受けました。ブランド名あっての香水という事情は世界共通のようです。
ロシア以外では、直接売り込みに行ったことはありませんが、日本で購入したり取り寄せた人々の意見を聞きました。
アラブの人々の意見も、ベトナム・タイの人々の意見も、中国の方々の意見もいただきました。おおむね、当社の香水は弱いと感じられるようです。
しかし、一方で、ヨーロッパの香水のライト指向ははっきりしています。これに天然香料指向はいっそう明確なってきています。
天然香料を主体に作る香水は、やはり香りも弱くメリハリが弱くなる傾向にありますが、トレンドとしては間違いなくこの傾向です。
一つにはヨーロッパ人のナチュラル指向があります。ついでに言えばオーガニック指向も強くなってきています。
もう一つは、毎年厳しくなるEUの化粧品原料に対する規制です。EUは世界でもっとも厳しい化粧品の原料規制を行っていると思われます。
たとえば、アレルギー成分に指定される香料はおそらく世界一で、それが毎年増えています。
規制が厳しくて、それまでの香水が廃盤になったり、昔の名香が復刻できない要因の一つにさえなっています。
経済成長と香水の強さとの関係。経済成長が鈍化すると、香水はアロマテラピーのように優しいものが愛されるようです。
日本人には強すぎると言わがちだったヨーロッパの香水も、今時のヨーロッパのトレンドは日本同様、ライト指向で天然指向一直線です。
強い香水も、もちろん量産されていますいが、海外向けで輸出用が大きなシェアを占めるようになってきていると推測されます。
一方、昔ながらの強い香水が愛されるのはロシア・インド・中国・ブラジル・アラブ諸国といった、現在、経済的に世界でもっともホットな国々と重なりがちです。
強い香りがよい、悪いとは言いません。
しかし、脳裏に浮かぶことは、アロマテラピー的な香水が好きということは、ボクたち、ある意味、生命力がやや弱り気味ということかも?考えなくもありません。
(2012-04-24)
香水の香りの嗜好は国や民族によって変わりますが、経済成長とも関係がありそう。経済的に勢いがある国は香水も強い香りがお好きなようです(2012/04/24)。
モスクワの体験
武蔵野ワークスは、純和風の香水メーカーです。「中国で展開してみせんか?」といったコンサル会社の勧誘電話があることもあります。
しかし、香水メーカーとしてブランド確立が未成熟という事情もありますが、当社製品が外国人受けする気がしないという心情も強く海外展開は現状考えていません。
しかし、過去に1度モスクワで売り出そうとしたことがあります。ある大手商社さんの勧誘でテストマーケティングを行いました。そのときモスクワっ子の香りの嗜好に触れました。
現地の人々ともミーティングをしましたが、当社香水は「弱い」という意見が大勢でした。彼らの好みの印象は「こってり系」です。
もう一つ言えば、やはり著名なブランドへの信頼が厚いという印象も受けました。ブランド名あっての香水という事情は世界共通のようです。
アラブの人々も東南アジアの人々も強い香水がお好き?
ロシア以外では、直接売り込みに行ったことはありませんが、日本で購入したり取り寄せた人々の意見を聞きました。
アラブの人々の意見も、ベトナム・タイの人々の意見も、中国の方々の意見もいただきました。おおむね、当社の香水は弱いと感じられるようです。
ナチュラルでライト指向へ向かうヨーロッパ
しかし、一方で、ヨーロッパの香水のライト指向ははっきりしています。これに天然香料指向はいっそう明確なってきています。
天然香料を主体に作る香水は、やはり香りも弱くメリハリが弱くなる傾向にありますが、トレンドとしては間違いなくこの傾向です。
一つにはヨーロッパ人のナチュラル指向があります。ついでに言えばオーガニック指向も強くなってきています。
もう一つは、毎年厳しくなるEUの化粧品原料に対する規制です。EUは世界でもっとも厳しい化粧品の原料規制を行っていると思われます。
たとえば、アレルギー成分に指定される香料はおそらく世界一で、それが毎年増えています。
規制が厳しくて、それまでの香水が廃盤になったり、昔の名香が復刻できない要因の一つにさえなっています。
経済成長著しい元気な国は、強い香水がお好き?
経済成長と香水の強さとの関係。経済成長が鈍化すると、香水はアロマテラピーのように優しいものが愛されるようです。
日本人には強すぎると言わがちだったヨーロッパの香水も、今時のヨーロッパのトレンドは日本同様、ライト指向で天然指向一直線です。
強い香水も、もちろん量産されていますいが、海外向けで輸出用が大きなシェアを占めるようになってきていると推測されます。
一方、昔ながらの強い香水が愛されるのはロシア・インド・中国・ブラジル・アラブ諸国といった、現在、経済的に世界でもっともホットな国々と重なりがちです。
強い香りがよい、悪いとは言いません。
しかし、脳裏に浮かぶことは、アロマテラピー的な香水が好きということは、ボクたち、ある意味、生命力がやや弱り気味ということかも?考えなくもありません。
(2012-04-24)
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