( 香水工場の )
香る生活
シワ関連コスメの複雑な話
シワ取りコスメがあったら夢のような話ですが、なかなか (2018/08/05)
( 切実な瞬間 )
「シワ」の英語は「リンクル」(Wrinkle)。近年、このリンクルケア(シワ取り)関連のコスメが人気です。
ちょっと気になりだした人には、気になる部分。
リンクルケアは、最近では男性にとっても気になる分野です。目の下のたるみ・シワをケアする男性用の化粧品広告もよく目にするようになりました。
(私が中年男性だからか、webでは、追いかけてくるように男性用の目の下たるみ広告が表示される、ターゲティング広告、うっとうしいな)
ところで、リンクルケア化粧品って、シワをなくしてくれる何かといったイメージですが、本当にシワは消えるのでしょうか?
シワとは、皮膚が乾燥し水分が失われ、一部の表皮の細胞が線上に失われた状態です。
問題は、局地的な細胞の損失ではなく、皮膚全体のコラーゲンやセラミドが失われ、皮膚を構成する層が全体的にシュリンクし薄くなっている点。
加齢に伴う自然な現象(老化)ですので、これを何とかするとしたら大変なこと。
こんな皮膚を、もう一度、赤ちゃんの肌のように再生する!となると、これは、もはや再生医療の分野で、iPS細胞(多能性幹細胞)がどうのこうの、といった話。
化粧品では、できない分野・領域なんです。
化粧品は、医薬品や医療行為に関わる分野とは明確に線引きすることが、薬事法によって明記されていますから、本格的なシワ取りは、法的にも無理なんです。
そんなわけで、できてしまったシワをコスメでなんとかするという奇跡は、やはり、厳しい。
現実的には、リンクルケア化粧品に求められる機能は下記ではないでしょうか:
(1) 予防 → これ以上シワを増やさない・広げない・深くしない
(2) 遅延 → シワの拡大を、なるべく遅らせる・穏やかにする
(3) メイクアップ → 見た目、シワを見えなくする or 目立たなくする
この中で、メイクアップは、完全にシワ治療やアンチエイジングとは無縁で、とりあえず、目先、見えなくしてほしいという願いを満たすためのコスメ。
即効性がある点で、一番、現実的なリンクルケアと私は考えます。
洗顔で元に戻りますが、重要な機能です。
そんなわけで、リンクルケア化粧品は、「シワ予防・遅延」と「メイクアップ」を総合的に包括した製品が多いと思います。
ところで、医療分野ならシワ取りはできるかという話ですが、一般人が気軽にiPS細胞というわけにもいきません。
技術も未確立ですし、そもそも肌を衰えさせないという不老(アンチエイジング)技術が確立されるか不明です。
なので、医療分野でも、現実的なシワ取りの選択肢は多くありませんが、たとえば、ヒアルロン酸注射などは即効性があり、多くの事例があります。
ボツリヌス菌注射も有名ですよね。
しかし、これらは人の体が自分で生み出した成分でありませんし、定期的に注入し続ける(頻度や注入量の変化も)というというマイナス面もあり賛否は両論。
(外部成分に依存すると、自身が持っている肌自体の耐老化力は、むしろ衰える、というジレンマが微妙)
というわけで、医療分野でも厳しいシワ取り、医薬品でも厳しい、まして化粧品でなんとかするという話は、なかなか厳しい。
化粧品では商品名に「シワ」「リンクル」というコトバは使用できません。
シワ取りという医療分野の効果効能をイメージさせるためです。
もし使う場合は、最低でも"化粧品"からワンランク難度上げして"医薬部外品"にしなければいけません。
これは、お金がかかります。
臨床データや決められた資料を厚生労働省に提出し許可・承認を受けるというプロセスが必要。
医薬部外品は、特に近年、資金的に中小のコスメ会社にとって、なかなか手が届きにくいカテゴリーになっています。
というわけで、私たちには、リンクルケアの開発製造は限界がありますので、せめてアイクリームを作ることにしました。
アイクリームは、文字通り読めば「眼のクリーム」ですが、一般市場での慣用上のイメージは「目の周辺に塗るクリーム」。
(複雑でしょ?)
すでに何度か試作しました。少数のモニターさまにもお配りしましたが、私自身、まだ全然納得できないレベルです。
完成度が上がってきたら、多めに試作品を制作して、希望者にお配りする予定です。
(冬かな?)
この製品の特徴は、ただ一点、ローズマリーエキスを配合すること。
(それを入れたいがために、アイクリームの開発が始まったという経緯が実情)
関心ある方は、ご期待下さい。
("小さめ"にご期待下さい、でも配布は本当です、それを励みに試作中ですので)
(2018-08-08)
( 切実な瞬間 )
人気のリンクルケア
「シワ」の英語は「リンクル」(Wrinkle)。近年、このリンクルケア(シワ取り)関連のコスメが人気です。
ちょっと気になりだした人には、気になる部分。
リンクルケアは、最近では男性にとっても気になる分野です。目の下のたるみ・シワをケアする男性用の化粧品広告もよく目にするようになりました。
(私が中年男性だからか、webでは、追いかけてくるように男性用の目の下たるみ広告が表示される、ターゲティング広告、うっとうしいな)
シワに効く化粧品?
ところで、リンクルケア化粧品って、シワをなくしてくれる何かといったイメージですが、本当にシワは消えるのでしょうか?
シワとは、皮膚が乾燥し水分が失われ、一部の表皮の細胞が線上に失われた状態です。
問題は、局地的な細胞の損失ではなく、皮膚全体のコラーゲンやセラミドが失われ、皮膚を構成する層が全体的にシュリンクし薄くなっている点。
加齢に伴う自然な現象(老化)ですので、これを何とかするとしたら大変なこと。
こんな皮膚を、もう一度、赤ちゃんの肌のように再生する!となると、これは、もはや再生医療の分野で、iPS細胞(多能性幹細胞)がどうのこうの、といった話。
化粧品では、できない分野・領域なんです。
化粧品は、医薬品や医療行為に関わる分野とは明確に線引きすることが、薬事法によって明記されていますから、本格的なシワ取りは、法的にも無理なんです。
リンクルケア、現実的な目標
そんなわけで、できてしまったシワをコスメでなんとかするという奇跡は、やはり、厳しい。
現実的には、リンクルケア化粧品に求められる機能は下記ではないでしょうか:
(1) 予防 → これ以上シワを増やさない・広げない・深くしない
(2) 遅延 → シワの拡大を、なるべく遅らせる・穏やかにする
(3) メイクアップ → 見た目、シワを見えなくする or 目立たなくする
即効性があるメイクアップ
この中で、メイクアップは、完全にシワ治療やアンチエイジングとは無縁で、とりあえず、目先、見えなくしてほしいという願いを満たすためのコスメ。
即効性がある点で、一番、現実的なリンクルケアと私は考えます。
洗顔で元に戻りますが、重要な機能です。
そんなわけで、リンクルケア化粧品は、「シワ予防・遅延」と「メイクアップ」を総合的に包括した製品が多いと思います。
肌の不老技術はできるのか?
ところで、医療分野ならシワ取りはできるかという話ですが、一般人が気軽にiPS細胞というわけにもいきません。
技術も未確立ですし、そもそも肌を衰えさせないという不老(アンチエイジング)技術が確立されるか不明です。
なので、医療分野でも、現実的なシワ取りの選択肢は多くありませんが、たとえば、ヒアルロン酸注射などは即効性があり、多くの事例があります。
ボツリヌス菌注射も有名ですよね。
しかし、これらは人の体が自分で生み出した成分でありませんし、定期的に注入し続ける(頻度や注入量の変化も)というというマイナス面もあり賛否は両論。
(外部成分に依存すると、自身が持っている肌自体の耐老化力は、むしろ衰える、というジレンマが微妙)
というわけで、医療分野でも厳しいシワ取り、医薬品でも厳しい、まして化粧品でなんとかするという話は、なかなか厳しい。
シワというコトバも御法度
化粧品では商品名に「シワ」「リンクル」というコトバは使用できません。
シワ取りという医療分野の効果効能をイメージさせるためです。
もし使う場合は、最低でも"化粧品"からワンランク難度上げして"医薬部外品"にしなければいけません。
これは、お金がかかります。
臨床データや決められた資料を厚生労働省に提出し許可・承認を受けるというプロセスが必要。
医薬部外品は、特に近年、資金的に中小のコスメ会社にとって、なかなか手が届きにくいカテゴリーになっています。
というわけで、私たちには、リンクルケアの開発製造は限界がありますので、せめてアイクリームを作ることにしました。
我らのアイクリーム製造予定
アイクリームは、文字通り読めば「眼のクリーム」ですが、一般市場での慣用上のイメージは「目の周辺に塗るクリーム」。
(複雑でしょ?)
すでに何度か試作しました。少数のモニターさまにもお配りしましたが、私自身、まだ全然納得できないレベルです。
完成度が上がってきたら、多めに試作品を制作して、希望者にお配りする予定です。
(冬かな?)
この製品の特徴は、ただ一点、ローズマリーエキスを配合すること。
(それを入れたいがために、アイクリームの開発が始まったという経緯が実情)
関心ある方は、ご期待下さい。
("小さめ"にご期待下さい、でも配布は本当です、それを励みに試作中ですので)
(2018-08-08)
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