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( 香水工場の )

香る生活


一部の香水を「年1回生産」化します
タイムリーなニュース報道に便乗して当社計画を公開 (2024/09/04)

( 過熱する“月見商戦”|TBS NEWS DIG )


世間の「月見商戦」


昨日テレビニュースを見ていたら「秋の“月見商戦”過熱」という報道があった。

月見バーガーといえばマクドナルドのイメージだが、近年ではモスフード、ロッテリア、ケンタッキーフライドチキン、コメダ珈琲なども参入し「月見〇〇」が商品化されているという。

ドミノピザやピザハットからは月見ピザが売り出されたとか・・秋の風物商品の戦線激化という報道にも説得力を感じた。


年一回生産という考え方


当社の場合「月見香水」を開発するぞ~という話ではなない。「年一回リリース」という部分が当社と同じ。

秋の風物商品とは、つまり毎年一回だけリリースされる商品ということ、実は当社もちょうど「年一回生産」商品アイテムを増やすプランを発表したときなので、心中「なんか自社の現状とオーバーラップするな・・」という心境でニュースを見た。

当社では既存商品のいくつかを「年一回化」することにした。

「月見バーガー」の場合、その実情は卵の価格が下落する9月を狙って卵バーガーを年一回リリースするというコンセプト。

当社の「年一回生産」商品もそれぞれの季節に合わせてリリースして数ヶ月で売り切って翌年までお休みするというもの。

年一回生産

01月・・椿
02月・・すみれ
03月・・ミモザ
04月・・芍薬
05月・・スイカズラ
06月・・百合
07月・・Summer
08月・・葛の花
10月・・オールドローズ


たとえば『椿』は1月1日にリリースし在庫切れとなったら12月まで販売休止、『すみれ』は2月1日リリースで在庫切れで翌年1月まで販売休止となる。


年一回生産方式のデメリットは?


もうそれは一言である、通年販売していない=お客様にとって不便という点。

つまり「買いたいときに買えない」ことがあること。


なぜ年一回生産方式へ?


読者のみなさまには想像がつくかもしれない、上記の年一回化アイテムはあまり売上が芳しくないのだ。

たとえば私が好きで皆さまに強くオススメしている『スイカズラ』は過去おおむね年間3回製造していたが、あまり売れないので一回の生産本数が25mLボトルの場合100本以下が多かった。

100本以下・・ライバルの香水ブランドさんや競合さんには知られたくない数字である、はっきりいって香水製造業にしては極小生産である。

極小生産の最大のデメリットは、それはもうコストアップに尽きる。

やはりある程度の量産こそが製造業では一番コスト・エフェクティブなのだ・・とは言え人気がない商品=(回転率が悪い商品)を量産すると、こんどは完売までの期間が長くなりすぎる。

香水はコスメの中でもとくに品質劣化が少なく製造後、数年程度は問題なく使えるのだが、厳密には1年程度でフレッシュさがやや飛ぶ傾向がある。

だから、人気がない商品は、だらだらと長く店頭で残るよりある程度の期間で売り切って「また来年会おう!~」と潔い販売方法へと舵を切ることにした。

お客様には、買いたいときに買えない不便な状況になることがあると思う。

その点は悩ましく申し訳ないが、ご理解を賜りたいと願っております。




お客様コメント:

2024/09/15

年一回生産良いと思います

以前蜜柑の花とスイカズラの香りが弱くなっているとコメントしたことがあります。購入した薔薇系統の香水も時間がたつと変質を感じたので(グリーンローズ ロサブラン他)それからは限定発売のローズの贈り物のみ購入しています。が普通の香水苦手な私には有難いメーカーさんで20年以上購入し続けています。




(2024-09-04)
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