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( 香水工場の )

香る生活


江戸時代の男性美肌ブーム・・・お洒落心は深い
男性化粧品の市場が急拡大とのニュースがありました。

男性美肌ブームの背景 江戸中期も今も「平和」が要因

振り返れば、江戸時代にも男性美肌ブームが起きていたという。

「江戸初期のびょうぶ絵などには、もみあげを伸ばし、口ひげを生やした男性が描かれていたが、江戸中期になると、もみあげも口ひげも生やさず、体毛もない男性が登場するようになった。」

確かに江戸時代のスーパースターは歌舞伎役者でしたし、彼らは「千両役者」と呼ばれ時代の超高給取り(もともとの意味は年収が千両以上の役者に対して呼ばれたそうです)。歌舞伎役者たるものお肌の手入れは行き届いていたと推測されますが、スーパースターに憧れ、そのスタイルを似せてみようとするのは、我ら庶民の悲しいサガ。江戸時代の男たちが美肌に走ったのは充分納得できる話です。

逆に平和だからこその現象であれば、むしろ喜んでもよいかもしれません。

記事はこう続きます。

「ただし、江戸時代の美肌ブームは明治維新で終焉を迎えた。徳川幕府が敗れ、西郷隆盛のような強靱な男に人気を奪われたからだ。」

多くの天才たちが相い差し違えて死んでいった幕末は血吹雪を流す男たちであふれますが、こういう時代になれば男性のお化粧も吹っ飛びそうです。

それでもダンディな坂本龍馬や土方歳三は、戦乱の中でも香水を付けていたらしいというウワサがあるので、お洒落心は相当深い欲望に根ざしている違いありません。

しかし、そういう欲望こそが人を魅力的にするようにも感じます。


(2007-09-25)
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