25mL
4mL
ロウバイは、ウメに先だって開花するものが多くその芳香はウメより強くはっきりしています。
花は黄色く可憐です。寒気が山肌を覆う早春、ロウバイの芳香が漂ってくるとホッとします。
人を幸福にしてくれる香りです。
甘くフルーティで微かに石鹸のような清潔感がある香りは春の予感と幸福感。
オードパルファム「ろうばい」は、ジャスミン、ローズ、フルーティノートでロウバイの香りを再現しました。
早春の寒気を表現するためにミュゲとグリーンノートをプラス。
クローブとバルサムが花の持つ凛とした雰囲気を感じさせます。
ろうばいは、はじめて嗅いだときに、春先に梅の花から香ってくるまさにそのものの香りで、驚きました。つけていると卒業式の頃を思い出させてくれます。少し強めの香りなので、寒い季節、冷たい空気の中で嗅ぎたい香りです。 夏にはちょっと向かないかもしれません。
そのろうばいの季節もそろそろ終わりに近付いた今日この頃、御社で見つけたろうばいのミニボトル 早速購入させていただきました。そして昨日内緒でつけていたら「あ!ろうばいだ!」と…(*^^*)大変嬉しそうで。ろうばいマニアの主人もうならせるほどの本物の香り・・
失敗しそうなポイントや誤解されがちな注意点を香水アドバイザーが辛口コメント。ご購入時の参考にご利用ください。
私はロウバイの精油を採取する実験を行ったことがある。
ある蝋梅園さんの依頼で、ロウバイの花をかき集め水蒸気蒸留で精油を採取してみた。
大鍋サイズ一杯の花びらから数滴の精油を期待していたが、残念ながらフローラルウォーター以外、精油の採取には失敗した。
方法を変えれば、採取できる可能性はあるものの、仮に採れたとしても、極めて少量の精油しか採取できないはずだ。
工業的な生産は厳しいという結論に至った。
というわけで、当社の「ろうばい」にも、ロウバイの精油は配合されていない。他の香料で再現した製品となる。
というか、花の香水ってのは、おおむね、すべてこういうものである。
さて、ロウバイの生花だが、早春に、淡い黄色(やや半透明な色彩)の花を咲かせる。
その香りは真冬の灰色の中に突然舞い降りたフルーティな輝きに見える、感動的だ。
たんにフルーティなばかりではなく、香りの裏にはスパイシーな香りが潜んでおり、
お汁粉に入れるひとつまみの塩みたいに、香りにメリハリをつけている。
この隠れアクセントも本製品で再現を試みているが、これが好みの分かれ目かと思う。
フルーティなばかりだときれいな香りだが、クセを入れることで、ロウバイらしくなる。それが、また逆に好みでない方もでてくると思われる。
ある日、「この香水には、ロウバイの精油は入っているか?実際のロウバイの花から制作したのか?」と問い詰めるように質問してきた顧客がいた。
ロウバイからは精油も香料も採れない、だから、ロウバイは入っていないと返答すると「じゃ、これは『ロウバイ』ではなく、『ロウバイもどき』じゃないか」とか言っていた・・うーん、面倒な人だった。
これを読んでいる読者のみなさまは、ぜひこういう議論を私に吹きかけないでほしい。
ロウバイの精油は入っていなくとも、よい原料でロウバイの香りを再現している、楽しんで頂きたい。
特にろうばいはそのまま!といった印象でとても気に入りました。