高校生の方から投書をいただきました。卒業研究で「香水と景気の関係」というテーマを調べられているとか。
私の返事は普通の商品と同じく景気が良ければ売上は上がるし悪ければ下がる・・なんですが、香水を含め化粧品は他の商品とはちょっとだけ違う動きがあります。
景気が悪くても売上がそんなに落ちないというふしぎな特性です。第二次世界大戦中、化粧品需要は日本も米国もむしろ拡大したという話が残っています。
もう一つおもしろい事例は『JOY』という香水。1929年の世界大恐慌で世界経済が壊滅したときの話。
企業倒産が連鎖し失業者が世界中の大都市で溢れた暗黒の1930年にリリースされました。市販されている香水としては、当時おそらく世界一高価なお値段だったのですが、なんと空前の大ヒット!
(いつの時代も、お金がある人はそれなりにいる!を象徴する事件)
暗い時代だからこそ『JOY』というネーミングもよかったか・・
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