ローズマリーの潜在力

手荒れの悩みとベタガード

当社は、香水メーカーですので、アルコールをよく使います。

コスメや食品として利用されるアルコールは、トウモロコシを発酵して作られるナチュラルな成分なんですが、手に触れると皮脂を奪いやすく、手荒れの原因になります。これが当社の悩みでした。

もちろん、作業自体は手袋をしてプロテクトできますが、様々な場面で、ちょっと触れたりします。また手洗いも多いので、美容師さんや看護師さんと同じく、手が荒れやすい傾向にありました。

そこでスタッフは、いろいろなハンドクリームを利用していましたが、自分たち悩みにぴったりする製品がなく、自社内にある様々な原料を試して(化粧品会社のメリットですね)、10年くらい前から「ナチュラルで優しいけど、水に強いクリーム」の開発が始まりました。

そこで生まれた製品が、ベタガード、そして、この製品の香り付けに選ばれた精油が、ローズマリー精油でした。

ローズマリーとの出会い

ベタガードの重要なコンセプトの一つは「ナチュラル」なので、香り付けは、植物由来100%の精油と決めて、片っ端から精油を試しました。

これも香水メーカーの利点ですが、いろいろな精油が社内で転がっていますので、多彩な種類の精油をトライできます。

その中で、ベタガードに一番しっくりくる精油が、ローズマリーでした。そして、これが私とローズマリーの出会いでした。

それの課程で、
  • ローズマリーって何?
  • ローズマリーの効能は?
と調べていき、ローズマリーの驚くべきポテンシャルに出会いました。

ローズマリーのポテンシャル

ローズマリーはとても香りよいハーブです。その香りだけでも癒されますが、それ以上に、ローズマリーには、まさにアンチエイジング・ハーブと呼べるパワーの存在に気づきました。

ギリシャ・ローマ時代どころか、エジプト・メソポタミア時代から医薬品として利用されてきたらしい、すごい歴史のローズマリーですが、ヨーロッパでは伝統的に
  • 記憶力のハーブ
  • リウマチや関節炎に効くハーブ
  • シワや肌の衰えに効くハーブ
と言われてきました。経験則的にそう感じられたから、そういう伝説となったと思われます。

ところが、たんなる伝説でしかなったかローズマリーのアンチエイジング効果は、現代において、科学的な実証データが次々に生まれています。

たとえば、ローズマリーのアミロイドβ(認知症の原因物質とされる)の生成を防止する、脂質過酸化(細胞の老化を促す)を防止するなど(「アミロイドβを阻害?」これだけでも人類には福音です)。

(ローズマリーに限らず、セージ、レモンバーム、シソなどのハーブが認知トラブルに効果があることは、古くから知られています。これら植物は、全て「シソ科」で、多くは香りが心地よいハーブです。アルツハイマー病の原因は、アミロイドβやタウタンパクとされ、それらを阻害する新薬の開発競争は熾烈です。ローズマリーなどのシソ科植物のメリットは、医薬品のような決定的効果はないにしても、食品から日常的に、そして安全に摂取できる点です)


期待度が高いローズマリー

ローズマリーのアンチエイジング効果のメカニズムは、まだ解明されていません。

また、ローズマリーの成分には、現在発見されている以外にももっと凄いミラクルな成分が隠されていて、他にどんなアンチエイジング効果があるのかわからないという期待感がある植物です。

ベタガードとローズマリーにお出会いは、ほとんど偶然でしたが、このローズマリーが、ベタガードパワーを高めていると信じています。

そして、この奇跡のローズマリーをもっとコスメに展開したいと考えています。

「プクラ」の開発プラン

「プクラ」とは、現在開発中のスキンケアクリームです。ローズマリーエキスを配合して、アイクリームとして目の周囲の皮膚のエイジングケアを目指しています。「プクラ」は(仮称)です。

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