ローズマリーの歴史
ローズマリーの歴史
ローズマリーは、古来、料理や香りを楽しむためのハーブとして、また儀式として厳かな空間を演出する「薫香」(くんこう)として利用されてきました。どれくらい古い時代からの利用されたのか、正確な資料がありませんが、古代メソポタミア文明でも使用されていたと思われます。古代エジプトではファラオのお墓から小枝が発見されているそうで、古代エジプト文明では日常的に利用されていたと推測されます。
ローズマリーは、英語圏では、別名「anthos」(アントス)と呼ばれます。anthosとは、古代ギリシア語で「花」の意味する言葉だそうです。
これらか推測されることは、古代ギリシアでは、花といえばローズマリーを意味していたのでしょうか。ローズマリーはギリシアからヨーロッパ全土に拡散していったのかもしれません。いずれも空想です。
ローズマリーの素敵なネーミング
ローズマリーは、ネーミングがすばらしいと思いませんか?ローズとマリー・・・語源は「バラのように気品がある聖母マリア?」や「マリアのバラ?」と空想してしまいがちです。実際、ローズマリーを「ローズ・オブ・マリア」の意味としている人もいます。
しかし、ローズマリーの語源は、聖母マリアとは無関係だそうです。ローズ(バラ)とも植物学的にも伝説的にも無関係です 英語版Wikipediaでは、このように解説されています:
The name ""rosemary"" derives from the Latin for ""dew"" (ros) and ""sea"" (marinus), or ""dew of the sea"" (ローズマリーのネーミングが、ラテン語の「しずく」(ros)と「海」(marius)、つまり「海の滴」に由来します)
ラテン語で「ロスマリヌス」(Rosmarinus)と呼ばれますが、その意味は「海の滴(しずく)」。ローズマリーの花は、多くは淡いブルーで、小さく、また地中海の海岸に多く自生していたため「海の滴」と呼ばれたのではないかという説が一般的です。
なお、「聖母マリアのバラ」派には、マリアが幼いイエスを連れてヘロデ王の追っ手からエジプトに逃れていたある夜、青いマントを白い花の上に掛けていたら翌朝、花がブルーになったという言い伝えがあります。
そのブルーに変化した花こそが、ローズマリーというわけです。この説が正しいと紀元前のローズマリーの花は、白かったということになります。
ローズマリーとスキンケアの関係
メディカルハーブとして有名なローズマリーには驚きのアンチエイジング・パワーと癒される香りがあります。ローズマリーはアンチエイジングのハーブとして今後の活用が期待されるハーブです。ローズマリーは、ローマ時代より経験的に「記録力増進」のハーブ、「関節リウマチ」に効くハードとされてきました。現代科学ではローズマリーの成分が抗ガン作用やアンチエイジング作用に効果があることが実証されつつあります。
ハンドクリームにローズマリーを配合するということは、ベタガードのオリジナルなアイデアではなくヨーロッパではポピュラーな処方です。
しかし、現代科学では天然植物のエキスを配合するよりも、医薬効果が高いケミカル成分を配合した方が安定した効果が得られます。
そのため、日本では市販ハンドクリームでローズマリーなどのメディカルハーブを配合する製品は多くないようです。
まして、ワセリン+ローズマリーの処方は珍しいと思われます。ベタガードは、フタを開けた直後、そしてお肌に塗った後、ローズマリーの香りが楽しめます。